また、同じような服装で初めて会う女性とデートするとします。その女性は、これからもあなたと一緒にいたいと思うでしょうか。おそらく、思わない人が多いのではないでしょうか。これらの教訓は「ファッションは自分だけのためではない」ということ。相手を思いやることも重要です。
仕事でも同じではないでしょうか。「自分自身ではやり遂げた」つもりでも、相手がそう感じていなければ結果は出ていません。例えば、プレゼンテーションで自分では満足できたとしても、説明を受ける相手が理解できなければ、ただの自己満足で終わってしまうでしょう。相手の求める結果を満たしていなければ、プロとして失格です。ファッションも仕事も、自分だけの視点ではなく、相手のことも考えて行動することが大切です。
私たちはお客さまのコーディネートをする際、まず、十分なヒアリングを行います。最初から商品の提案は行いません。「どのようになりたいか」「どのような場所に行きたいか」「どのような服が必要なのか」など事前に全体像を設計する必要があります。その後、1つ1つの商品を提案します。そうしなければ、つぎはぎのコーディネートとなってしまい、満足してもらうことができません。お客さまに貢献するためには、ファッションのご提案の前に、ヒアリングという準備が必要です。
さて、読者の皆さまは明日着ていく服をいつ準備しているでしょうか。当日の朝になって慌てて準備する場合も少なくないのではないでしょうか。この結果、会社で忘れ物に気が付いたり、しなくてもいい心配をした経験があるのではないでしょうか。
仕事も同様です。「備えあれば患いなし」ということわざもあるように、準備をしっかり行っていれば慌てることはありません。例えば、プレゼンテーションは資料作成と模擬プレゼンテーションを行っておけば慌てることはありません。あらゆる可能性を想定し、準備を怠らないのがプロといえるのではないでしょうか。
「外見・現実は、内面・思考が押し出されたもの」ということ、「自分の好きな服と相手が好きな服は違う」、「準備は怠るべからず」という3つの観点から、ファッションとマネジメントスキルの関連性をお伝えしました。何かしら1つでも皆さまのこれからのビジネスに貢献できていれば、これに勝る喜びはありません。
1979年生まれ。茨城県土浦市出身。
2万人以上の男性のコーディネートに携わる。メディア実績は「ガイアの夜明け」「ヒルナンデス」「産経新聞」「読売新聞」など。現在は、スタイリストの育成・輩出に力を入れている。2016年『成功は服が決める〜セルフイメージを上げる男の服選びと着こなし50〜』を出版。
◆2000年:USEDとNEWを扱うセレクトショップにてコーディネート事業を開始。スタイリスト石塚辰也氏に師事。
◆2001年:6月21日 コーディネートショップ「ウィズプレジャー」を開店。
◆2002年:「ウィズプレジャーつくば店」をオープン。
◆2007年:パーソナルスタイリスト事業を東京にて開始。9月 3人で株式会社ライフブランディングを設立し、代表取締役に就任。
◆2010年:メディア「ガイアの夜明け」に取り上げられる。3月 株式会社ファッションスタイリストジャパンを設立。
◆2015年:日本ファッションコンサルタント協会を設立。
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【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授