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» 2022年05月17日 07時06分 公開

ゴールデンカムイを味わい尽くす、闇鍋のような大規模展がスタートタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

[タイムアウト東京,ITmedia]

 野田サトルによる大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』。同作の世界を徹底網羅する展覧会が、2022年4月28日から東京ドームシティのギャラリー アーモ(Gallery AaMo)でスタートしました。

(C)野田サトル/集英社(Photo: Keisuke Tanigawa)

 『ゴールデンカムイ』は、明治時代末期の北海道を中心に繰り広げられる金塊争奪戦を描いたサバイバル漫画です。主人公である元兵士の杉元佐一とアイヌの少女アシリパは、お互いの目的のために協力し、隠された埋蔵金を探す旅に出ます。同じく金塊を狙う陸軍第七師団や、箱館戦争を生き残った土方歳三が率いる一派など、多様な勢力の思惑が入り乱れながら、金塊の奪い合いが行われていく物語です。2014年から『週刊ヤングジャンプ』で連載を開始し、同展の開催初日に堂々の完結を迎えました。

 同展は、「冒険」「歴史」「文化」「グルメ」「狩猟」といった作中のテーマを全て詰め込んだ、まるで闇鍋のような展覧会となっています。全6ゾーンから構成され、それぞれのコンセプトに基づきながら、120点を超えるイラスト、アイヌ文化の関連資料などを展示します。

(C)野田サトル/集英社(Photo: Keisuke Tanigawa)

 会場に足を踏み入れるとすぐに現れるのが、金塊争奪戦に参戦した主な登場人物を紹介する第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」です。ここでは、作中に出現した物のモデルになったアイテムやそれに近い資料と一緒に、キャラクターの装備やいでたちを詳細に説明します。杉元のトレードマークである軍帽や、アシリパが身に着けている鉢巻きなど、ファンにはたまらない関連資料や、第七師団を指揮する鶴見篤四郎の軍服、狙撃手の尾形百之助が手にした愛銃、鯉登音之進のサーベルに関する資料からは、キャラクターのリアルな鼓動を感じられます。

 続く第2ゾーン「24人の刺青囚人」には、金塊の場所を示す刺青を入れた24人の囚人が一挙集合します。人相手配書を模したグラフィックや名場面から、その面々の強烈な個性に触れましょう。

(C)野田サトル/集英社(Photo: Keisuke Tanigawa)

 第3ゾーンの「命を繋ぐものたち」は、緻密な時代考証で有名な同作品の特徴を生かした空間です。作中に描かれた北海道アイヌを中心とした多様な文化や風習を、イラストと関連資料を通して学べます。ショーケースには、タマサイと呼ばれる首飾りや、小動物の肉をたたく伝統料理のチタタプのサンプルなどが並びます。詳細なパネル展示とともに、同作に関わる少数民族や、写真をはじめとした当時のカルチャーについても深掘りします。

 第4ゾーン「それぞれの役目」では、その戦いの模様をさまざまなイラストからたどっていきます。物語では、「網走」「樺太」「札幌」を舞台に3つの重要な激闘が行われました。

 カラフルなグラフィックに覆われた空間を彩るのは、激戦を描いた気迫あふれるイラストの数々。同作の魅力の一つといえるキャラクターの生き生きとしたアクションが体感できる展示は圧巻です。杉元とアシリパの感動の再会を描いたイラストを見れば、思わず胸が熱くなることでしょう。

 その他にも、50点にも及ぶ描き下ろしのカラーイラストが並ぶ第5ゾーンなど見逃せないものばかり。

 『ゴールデンカムイ展』は、6月26日(日)まで開催中。この機会に、同作の奥深い世界を堪能してみてはいかがでしょう。

 また、『ゴールデンカムイを味わい尽くす、闇鍋のような大規模展がスタート』では同イベントについて詳しく紹介しているので、是非チェックしてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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