牧野氏らがワークスアプリケーションズを興したのは、世界的な水準に比べて日本のITコストが高いという現実を変えたい、との思いからだ。
「日本でも、ITコストを世界と同じようなレベルにしたい」と牧野氏は言う。
実際、かつて大手企業の基幹系などはスクラッチ開発が当たり前だった。それを低コスト、かつ効率的に利用できるようにと作られているのがERPである。
「ERPの主要ベンダーといえば欧米の大手2社。これらが世界市場を握っており、対抗できるERPベンダーは日本にはいなかった。だから、日本にも彼らに匹敵するERPベンダーがあるべきだと考え、会社を興した」(牧野氏)
当然、目指すのは主要ベンダーの座だ。今後、ワークスアプリケーションズが目指すポジションは、「少なくとも世界3位」(牧野氏)だという。
「私は、少なくともあと10年は経営をやるつもり。その間には、世界ナンバースリーには入っていたいと考えている。ワークスアプリケーションズがなくなったとしたら、困るのは日本の大企業各社。なので、ベンチャーからメガベンチャーへと成長させていく必要がある」(牧野氏)
牧野氏にとって、ワークスアプリケーションズの成長は、自社のためだけではない。顧客企業、ひいては日本経済のために役立つものという考えが、その根底に流れている。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
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明治学院大学 経済学部准教授