ミーティングの相手が孫さんや柳井さんだと思えばより真剣に計画を具体化できるITmedia エグゼクティブ勉強会リポート(2/2 ページ)

» 2022年02月14日 07時02分 公開
[山下竜大ITmedia]
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 野呂氏は、「誰かとランチを食べるときは、目的はもちろん、メニューまで決めますが、通常はコンビニの天ぷらそばです。理由は、何にしようかと選ぶ時間がもったいないからです。嫌いな雑誌も読みます。これにより、さまざまな仕事に対応できます

思い通りに仕事がはかどる無敵の計画術の法則とは

 先延ばしと挫折をなくす計画術の具体例としては、何でもスケジュールに入れ、目的を明確にすることである。例えば、歯を磨くのは格好良くなるため、爪を切るのは経営者や異性にモテるため、新聞や雑誌を読むのは稼ぐため、本を読み終わる時間を明確にするのは知識を得る速度を決めるためといったこともスケジュールに入れておく。このときスプレッドシートやリマインダー機能を利用すると便利だという。

 「目的はリマインダー機能を使って確認し、どんどん消していきます。1日で100以上のタスクを消しています。仕事だけでなく、ディナーもスケジュールに入れています。昨夜は大学教授と企業の社長とご飯を食べました。2人をマッチングしたら新規事業が生まれるだろうという仮説を立て、2人を喜ばせたいという思いでセッティングしました。食事の間も、常にリマインダーの目的を確認しながら話す内容も決めていました。結果、8万円の投資で年間1000万円の契約ができ、社長に感謝されました」(野呂氏)

 思い通りに仕事がはかどる無敵の計画術の法則は、以下の通り。

人生に練習はなく、全てが勝負

 メールも勝負、ランチも会議も勝負、ゴルフの練習はオーガスタだと思っている。ミーティングの相手は、孫正義さんや柳井正さんだと思えばより真剣になり、遅刻をしない、身なりをちゃんと、いいアイデアを絞り出そうとする。

会議の目的や思考は、ソフトバンクから学んだ

 今日決めることがアジェンダに書いてあり、会議は25分、参加者は4人まで、話は1人5分ずつ。決まらない場合は、「野呂の企画が悪いか」「議題が悪いか」「ソフトバンクサイドの理解度が悪いか」のいずれかだと明確に言われる。担当者はもちろん、孫さんを喜ばす企画だと思ってがんばった。

スケジュールは、トラブル意外は変えない

 急な飲み会には行かない、2次会に誘われても絶対に行かない、週に2回以上会食をしない、メールやチャットをする時間をセッティングする、ZOOM会議の間にトイレに行く時間も明記する、充電する時間も決めておくなど。

夢に日付を入れる

 2022年のゴールデンウイークまでにゴルフで90を切るとか、2022年3月31日までに体重を69キロにする、2022年1月からテスラと仕事をするために英語を堪能にするなど。

余裕をもつために計画を先行

 人は慌てるとトラブルが起きるので、余裕をもって行動する。トラブルが起こる前に、PCもスマホも定期的に買い換える。

 野呂氏は、「今回、話した全ての目的は、幸せになるためです。少しでも何かのお役に立てば幸いです」と講演を終えた。

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