「実践」は革新的な“何か”をただ世に送り出せばいいという類のものではなく、世に送り出すプロセスの“質”の違いそのものに着目している。
「ありそうでなかった」ことを生み出すためには、試行錯誤しながらアウトプットを生み出していくプロセスが重要である。
素晴らしいビジョンが絵に描いた餅で終わる、笛吹けど踊らずという状態に陥る事態はしばしば見受けられる。どのように形を与えればいいのか。
自分の考えが否定されると傷ついた体験が残るが、否定を避けていては現状を越えられず限界が生じる。
過去の延長線にはない「その時、歴史が動いた」と感じるできごとを体験したことがあるだろうか。それがターニングポイントとなることがある。
メンバー一人ひとりが問題を生み出している当事者であるという認識をし、協力して解決していくという意識を共有する。
現在直面している問題の多くはさまざまな立場や利害が絡んでおり、複雑になっている。周囲とより良い人間関係を築くことが、月並みな成果を出す人と卓越した成果を出す人の分かれ道になる。
それぞれが自分の行動や仕事の仕方を見直すサイクルがしっかりと組み込まれていれば、サービスの質はどんどん高くなり、他とは一味違ったサービスが提供できるようになる。
聴覚から情報を得るのか、視覚からなのか、はたまた嗅覚からなのか、頭の内側ではない「外の世界」五感で情報収集することでコミュニケーションや意志決定の質を高めることになる。
思い込みや、過去の経験をいったん横において、評価、判断、結論や決めつけをいったん保留し、着地できない居心地の悪さに身を置き続けてみてほしい。
思い込みが激しく、その人自身の意見を曲げる余地もなく、久々に会ったとしても何を言い出すのか想定がつく。自分の「枠組」の中で生きている。その人から斬新なアイデアが生まれるだろうか?
PDCAサイクルのように過去から学んだ経験は多くの人にあるだろう。では未来から学んだことがあるだろうか。未来を感じ取って、行動を創り出すとはどういうことなのか。
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授