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» 2011年01月25日 09時04分 公開

生き残れない経営:タダ乗り経営者こそ、できることなら即刻クビにしたい (3/3)

[増岡直二郎(nao IT研究所),ITmedia]
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 ただ願わくば(ほとんど期待できないだろうが)、トップや経営者たちが本稿に目を通し、ガバナンス監視組織が機能を働かせるか、トップが自分の配下によもや「タダ乗り」役員がいないかを新しい視点で見直し、気づいて是正を図ってもらうか、あるいは「タダ乗り」経営者本人たちが、自分が該当しないかを真摯(しんし)に反省し、心を改めてもらいたいことだ。

 しかし、上記に挙げた「タダ乗り」の例を仮に本人が読んでも、これが自分の例だと気づかないだろう。それほど人は、特に「タダ乗り」を志す人は鈍感で、自己評価が甘い。

 「タダ乗り」役員には、P.F.ドラッカーの主張を肝に銘じてもらいたい。「新しい技術のもとでは、意思決定が事業に与える影響や、その対象とする時間的な広がり、そのもたらすリスクがあまりにも大きくなるために、経営管理者たる者には、自らの利益よりも企業全体の利益を重視することが求められる。

 意思決定が企業内のほかの人間に与える影響が決定的といえるほど大きくなるため、経営管理者たる者は、当面の都合ではなく哲学を持つことが求められる」「経営者にとって決定的に重要なものは、教育や技能ではない。それは真摯さである」(P.F.ドラッカー「現代の経営 下」ダイヤモンド社)「リーダーシップが発揮されるのは、人格においてであり、多くの人の模範となり真似されるのも、人格だからである」「人格はごまかしがきかない。一緒に働けば、特に部下には、その人が真摯であるかどうかは数週間で分かる」(同「現代の経営 上」)

著者プロフィール

増岡直二郎(ますおか なおじろう)

日立製作所、八木アンテナ、八木システムエンジニアリングを経て現在、「nao IT研究所」代表。その間経営、事業企画、製造、情報システム、営業統括、保守などの部門を経験し、IT導入にも直接かかわってきた。執筆・講演・大学非常勤講師・企業指導などで活躍中。著書に「IT導入は企業を危うくする」(洋泉社)、「迫りくる受難時代を勝ち抜くSEの条件」(洋泉社)。



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