東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
外出に最適なさわやかなシーズンになり、とてもうれしいしい今日この頃です。新入社員の姿も初々しく、仕事に対する初心を思い出したりもしています。
今回タイムアウト東京がオススメするのは、デザインに関する2つの展覧会です。さまざまなデザインからインスピレーションを受け、新年度に新たなアイディアが生まれるかもしれません。
まず、紹介したいのは、三菱一号美術館で開催中の「KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン」です。19世紀後半、着物やその他染織品の文様に使われる日本古来の伝統工芸品は、万国博覧会などを通じて西欧に渡り、驚きの目をもって迎えられました。そして、その構図やデザインは、当時西欧各地で起きた美術工芸改革運動に大きな影響を与えました。
これまで、あまりスポットがあてられてきませんでしたが、本展では、19世紀末から20世紀初頭にかけて西欧に渡った日本の美術工芸品の中でも、特にこの型紙に注目。型紙が西欧の芸術家たちの創作活動に、どのような影響を与えたのかを紹介する、日本で初めての試みとなっています。
続いて、東京ミッドタウン・デザインハブが、設立5周年を記念する企画として開催している「信じられるデザイン」展を紹介しましょう。51人のクリエイターたちが、デザインにおける信用をどのように考えているかを発信する企画展です。どのようなデザインにも、根底には必ず「意識」「想い」や「考え方」があります。本展では、“信じられるデザイン”とは何かという問いから導かれるさまざま視点を見せることで、"この先のデザイン"の可能性と向き合う機会となることを目指しています。
タイムアウトバジェット:「信じられるデザイン」展は入場無料、「KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン」展は大人1400円
両展とも、2012年5月27日(日)まで開催されています。新旧、日本の美しいデザインに触れ、素敵な春の1日を過ごしてください。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授