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» 2013年02月25日 08時00分 公開

グローバル時代を生き抜くスマートリーダー術:イノベーションと静かなリーダーシップ (2/2)

[林正愛(アマプロ),ITmedia]
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静かなリーダーシップ

 「静かなリーダーシップ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。わたしの大学院は慶應ビジネススクールと同じ建物に入っており、そこの授業もいくつか受講することができます。リーダーシップの授業で「静かなリーダーシップ」(ジョセフ・L・バダラッコ著、高木春夫監修)を読み、議論しました。

 人々はヒーロー型のリーダーを好みますが、実は、世の中、そして組織を動かしているのは無数の無名の人たちで、中間管理層としてリーダーシップを発揮しないといけない人はヒーロー型とは違うリーダーを目指すべきだといいます。

 現在は物事が複雑に絡み合い、入り組んでおり、白、黒とはっきり分けるのが難しい時代です。そういう時代に間違ったことをその場で「間違っている」と言っても、組織で何かがすぐに改善されるわけではなく、逆に状況を混乱させてしまったり、自分の立場を危ういものにすることがあります。現実を直視しながら時間をかける、影響力を活用しながら妥協策を考える。そのようなリーダーシップが求められています。「静かなリーダーシップ」の研究が、ヒーロー型を好む米国でも進んでいるのです。

 静かなリーダーの3つの特徴は次のとおりです。

1、自制

2、謙遜

3、粘り強さ

 わたしは多くのリーダーに会いますが、多くの方がこの特徴を持っていると感じます。感情的になるのではなく自制心を持ち、謙虚で、最後までやり遂げるという粘り強さを持っています。変化の激しいこの時代に成果を残しているリーダーは、ヒーロー型のリーダーではなく、現場に足を運び、現場の声に耳を傾け、そこからニーズをくみ取り、組織を変えられる人であり、イノベーションを起こせる人です。

 イノベーションを起こせる組織にするために、自分のリーダーシップを振り返ってみる。組織内外のUnmet needsを探し、それを解決する努力をする。それによってイノベーションが起こる――それを実現できる静かでスマートなリーダーが求められているのだと思います。

著者プロフィール

林正愛(りんじょんえ)

BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社にて経営、会計関連の書籍の編集に携わった後、日本経済新聞社に入社し、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年4月に退職し、「眠っている才能を呼び覚ませ」というミッションのもと、優秀な人たちが活躍する場を提供したいという思いから、同年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を生かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月からは慶応義塾大学メディアデザイン研究科で学んでいる。著書『紅茶にあう美味しいイギリスのお菓子』(2000年、アスペクト)。2児の母。


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