(1)「空白」をうめる人材……「ビジネスアナリスト(BA)」
解決策は、問題を引き起こしている「空白」をうめることなのは明解だ。そして、「空白」をうめるためには、その空白で役割を果たす人材がまずは必要である。
それが「ビジネスアナリスト(BA)」。これらの空白をうめることができる能力を持つプロ人材を、グローバルでは「ビジネスアナリスト(BA)」と定義している。従って、このBAというプロ人材を日本企業にも導入することが最善の解決策と考える。
世界では、160カ国にBAの存在が確認されており、100〜200万人が活動しているという情報もある。(経済産業省 「デジタル時代の人材政策に関する検討会」資料より)
(2)「ビジネスアナリスト(BA)」の役割
基本的な役割は以下の通り。
基本の役割は以上だが、空白のどこをうめるかによって特徴を持つ。
(3)「ビジネスアナリスト(BA)」が持つべき能力
上記の役割を実践するために、BAは以下のような能力が求められる。ビジネスとデジタルの両方を分析できるスキル、組織に流されないマインドセットを持つことが特長。
スキルは以下の通り。
マインドセットは以下の通り。
経営者、すなわち、社長かCIO(CDO)が覚悟と責任を持って導入する。導入時に検討するテーマが以下の通り。
デジタルだけですべてが解決できるわけではないが、日本企業もデジタルを活用することで、現状の課題と向き合い重要な経営課題を解決することができるはずである。このようなステップを踏みながら、取り組んでみてほしい。
NPO CeFIL理事 DBIC共同代表、SMIC共同委員長
インフォテック取締役、日本疾病予測研究所取締役、 産業技術総合研究所研究評価委員会(情報・人間工学領域)委員長、 高崎商科大学アドバイザリーコミッティーメンバー、 富山大学非常勤講師なども務めた
寄稿:「日経コンピュータ」の連載「SEよ 大志を抱こう」2009年11月〜2013年4月
著書:2012年 「SEよ 大志を抱こう」日経BP社、2013年 「SEを極めるプロフェッショナル仕事術」日経BP社
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授