なお、ひとつ紹介したいことがある。「80対20の法則」を知っているだろうか。1897年にイタリアの経済学者ヴィルフレード・パレート氏は、人口に占める比率と富の間には数理的な関係の方式があり、分布に一定の割合で不均衡が存在している。この不均衡が社会で起こる出来事を数学的にパターン化でき、その割合が80対20であることを発見した。この80対20の法則をリーダーにあてはめると次のようになるだろうか。
1、80は誰にでもできること
2、20は自分にしかできないこと
仕事は重要度と緊急度という観点から考えることができるが、どうしても、重要度と緊急度の高いことばかりに集中してしまう傾向がある。もちろんとても大切なことではあるが、リーダーがそればかりをしていると、実務に追われてしまうことになる。
緊急度は低いが、重要度の高い仕事にリーダーは注力すべきではないだろうか。部下たちはどうしても緊急度も重要度も高い日々の仕事に追われることが多い。リーダーこそがこの仕事をすべきである。
緊急度が低いが、重要度の高い仕事としては、以下のようなものがあるだろう。
あなたは何のリーダーだろうか。自分の職務を洗い直し、改めて考えてみてほしい。
細川馨(ほそかわ かおる)
ビジネスコーチ株式会社代表取締役
外資系生命保険入社。支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。2005年に当社を設立し、代表取締役に就任。コーチングを勤務先の保険会社に導入し、独自の営業システムを構築、業績を著しく伸ばす。業績を必ず伸ばす「コンサルティングコーチング」を独自のスタイルとし、現在大企業管理職への研修、企業のコーポレートコーチとして活躍。日経ビジネスアソシエ、日経ベンチャー、東商新聞連載。世界ビジネスコーチ協会資格検定委員会委員、CFP認定者、早稲田大学ビジネス情報アカデミー講師。「ビジネスマンの悩み相談室」は電子書籍でも配信中。「自分は頑張っていると主張する部下に悩む上司」「ぬるい部下に悩む上司」「若い人には横から目線で共感する」(各250円)
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【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授