東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
フェスシーズンといえば夏が定石ですが、それまで待ちきれないというのであれば、3月から6月に開催される「春フェス」へ参加してみてはいかがでしょう。この時期に開催されるイベントは、中規模から小規模なものが多く、それぞれ明確にコンセプトを打ち出しているのが特徴です。ここでは、ロックフェスからテクノパーティーまで、春の訪れを音と風で感じるイベントを紹介します。
気軽にジャズを楽しみたければ、「JAZZ AUDITORIA in WATERRAS」を訪ねてみましょう。同イベントでは、屋外でジャズミュージシャンのパフォーマンスを見ることができます。また、ライブだけでなく、ジャズが流れる空間で買い物が楽しめるマルシェや、子どもたちが遊べる広場、ミニトレインの運行など、さまざまなコンテンツが用意されているので、家族で参加するにもお勧めです。
赤レンガ倉庫にて開催される「GREENROOM FESTIVAL」は、減少傾向にある国内のビーチを守りたいという思いを背景に誕生したイベントです。当日は、オーシャンカルチャーとサーフカルチャーをテーマに、音楽、アート、映像、写真をコラボレーションさせ、ライブやギャラリー、映画上映などが展開されます。今年は、Michael Franti & Spearhead、The New Mastersoundsといった海外勢に加え、奥田民生、Suchmosら国内のアーティストも多数出演します。
東京からちょっと足を伸ばしてでもぜひ参加したいのが2008年から続く静岡の野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―」です。駿河湾沿い、開放的な雰囲気の吉田公園を会場に、国内の大物、気鋭アーティストが数多く出演する同イベント。各日のイベントの終盤に行われる「キャンドルタイム」では、無数のロウソクを灯した幻想的なステージでヘッドラインのアーティストによるライブも行われます。今年は、EGO-WRAPPIN’やnever young beach、そして海外からロバート・グラスパー・エクスペリメントが新たなメンバーを率いて初登場するほか、このフェスティバルの看板アーティストである渋さ知らズオーケストラとGOMA & The Jungle Rhythm Sectionの出演も決定しています。
そのほか「この春行きたい音楽フェスティバル(2017)」では、都内や都内近郊のイベントに加え、地方へ足を伸ばしてでもぜひ参加したい音楽フェスティバルを厳選して紹介しています。近年では開催されるイベントの頭数も増え、夏以上に彩りが豊かになりつつある春フェス。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょう。
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明治学院大学 経済学部准教授