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» 2018年03月01日 07時01分 公開

「ケンタッキー流部下の動かし方」――誰でも部下の気持ちに火を付け動かすことはできるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

[森泰造,ITmedia]
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 最後に「支援環境を整える」。まずアルバイトに対しては、店長の様子を質問するとともに、どう思うかも聞きます。その上で、店長の目指したいものをスーパーバイザーの私はこのように解釈しているし、応援したいという気持ちを持っていることを伝えます。これで、店長は上司に信頼されているということがアルバイトに伝わります。そして、常にビジョンに照らし合わせた会話を心掛け、ビジョンに沿った行動は必ずその場で称賛するようにしたのです。私のそんな姿勢は、K店長も目にしていますから、なおさらやる気になってくれたのだと思います。

 これらをまとめると最初に「ビジョンを描く」そして「コーチングを習慣にする」それから「支援環境を整える」ですね。このように。人の大切にしたいことや大切な感情を理解し、目標に向かわせる力を「EQ(Emotional Intelligence Quotient)心の知能指数」と呼びます。弊社のリーダーシップ実践マスター塾では、このEQの力を高めて、突き抜けた成果を出す理論を学び、EQ向上のトレーニングを行っています。

リーダーシップを技術として習得する方法

 リーダーシップは技術的なことを学び、実践することで発揮できるようになります。「今を変えたい」と思っている人は誰でもできるようになります。これを技術として習得する方法は1つ。習慣にすることです。習慣とは無意識でもできてしまう状態のことですから、そのためには「大量行動」が必要です。要はトレーニングですね。トレーニングを繰り返すことで、自分の脳内に新たなプログラムを作ります。

 脳のプログラムは「インパクト(心の動き)」×「回数」でできています。自転車に乗れるようになった時のことを思い出してください。最初から乗れる人もたまにいますが、多くの人は最初乗れずに倒れては起こし、倒れては起こし、を繰り返し、そのうちに少しふらつきながらも前に進むようになります。この時「おっ!できるんじゃない」という心の動きが繰り返されているはずです。この心の動きを繰り返すことで、だんだんとスムーズに進むようになり、ついには自分でスピードの加減までできるようになるのです。

 今日学んだことも、聞いている人は何がしかの心の動きがあったはずです。なかったら、私は悲しく感じますし聞いているあなたも無駄な時間を過ごしたことになります。この心の動きを、何回も繰り返すことが必要です。つまり、実践が大切です。トレーニングしない限り、技術は身に付きません。自転車こぎを思い出しながら、今日の学びを習慣にできるまで繰り返してみましょう。私の講座では、実際のトレーニングを行い、できるようになるところまで導いています。興味のある方は、みらい創世舎HPからご確認ください。

拙著「ケンタッキー流部下の動かし方」について

 2017年11月16日に出版しました「ケンタッキー流部下の動かし方」(あさ出版社)は、ほめ方と叱り方に焦点を当てて、部下を動かすリーダーシップについて書いています。特に、私が未熟でもがいていたスタッフ時代や店長時代の失敗談などを赤裸々に書いていますから、臨場感を持って読んでもらえるはずです。ほめるにしろ叱るにしろ、それは未来の成功を手に入れることを見据えて行うことです。

 欲しい成果を挙げ続けるために、具体的にどう考えて、何を大切にして、いかに行動するかを分かりやすく、生々しい現場の事例を用いて説明しています。「叱るということの考え方が変わった」「ほめ方が理論にとどまらず実践的」「何度も読み返して使える」「読んで楽になりました」などの感想をもらいました。また「ケンタッキーが食べたくなった」という意見は本当にたくさんありました。悩んでいる管理職にとっては格好の教科書となるでしょう。リーダーシップの大きな指針を手に入れてもらえれば幸いです。

著者プロフィール:森泰造

みらい創世舎代表。リーダーシップ実践マスター塾塾長

大学卒業後、日本KFCホールディングス入社。現場の店長、スーパーバイザー、人財育成コーチとして5000人を育成。年間1千万超の赤字店舗を1年で黒字化、店長時代着任店舗は全て増益。新入社員育成改革を行い2年以内の退職者を0に。豊富な現場体験を礎にNLPや心理学の要素を加え体系だてた、再現性の高いリーダーシップ実践メソッドを確立。働く豊かさ実現のために、企業研修やコンサルティングだけでなく、高校でも教鞭をとる。自ら主宰するリーダーシップ実践マスター塾では、受講生がEQを高めることでブレイクスルーを起こすメソッドが、高い評価を得ている。著書に「ケンタッキー流部下の動かし方」。


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