副業の時代。運だけで、1000万円は稼げるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2018年08月23日 08時12分 公開
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 でも、大学生の時、雑誌「DIME」に出会い、その中に「学生起業家募集」的な広告を発見。早速、応募してみました。すると、どうでしょう。なんと運よく学生起業家メンバーの一人に選ばれたのです! その後も運よく出版の仕事に就き、運よく「元気が出るテレビ」で放送作家デビューし、そして書籍を出し、運よく戦略的PRコンサルタントとして、世の中を面白くすることが少なからずできています。

 そう、ボクは運の塊です。

 今では、運が見えるようになってきました。「この仕事は運が助けてくれる」「この店は運がいいかも」など分かるようにもなりました。運は、目に見えないようでいて、実は見えているのです。

 成功は才能にほとんど関係ないということは、実は多くの人にとって福音だと思います。なぜなら才能は生まれた時点である程度決まっていますが、運は自分次第でいくらでも変えていけるからです。

「運のおすそわけ」をする

 運というものもこのように循環しているのではないかと感じています。「情けは人の為ならず」ということわざは、「他人によい行いをしたら、巡り巡って自分に返ってくるよ」という意味で、まさに運が循環していることを一言で表現しているのです。

 最も手軽に運を循環させる方法が「あいさつ」です。例えば、ボクが住んでいるマンションには外国人も多く住んでいて、別れ際に“Have a nice day!”“You,too!”と言い合います。「今日はいい日になりますように!」とお互いに言い合っていると、自分のまわりに幸せの波紋がどんどん広がっていくようです。その波紋の中にいると、少しくらい嫌なことがあっても跳ね返せるから、ネガティブな気持ちに侵食されずに済みます。

 さらに、「100円未満のお金は自分のお金ではない」と考えています。ボクはコンビニでお釣りをもらったら、100円未満のお金は全てレジ前に置かれている募金箱に入れてしまいます。同様に、神社の前を通りかかったときも、100円未満の小銭は全てさい銭箱に入れます。

 先日おさい銭をあげようとしたら、女子高生たちが一生懸命お祈りをしていたので自動販売機で水を買いそのお釣りも、そのまま残して去りました。子どもの頃、学校帰りに自動販売機を見つけてお釣りを探し、「ラッキー! 今日は20円入っている!」なんて大喜びしました。子どもにとっては、10円拾っただけでもうれしいし、100円ともなると大金です。今日は、これでガリガリ君を一本買って帰ろうと思うかもしれません。ボク自身がそうだったから、今の子どもたちにも同じような幸運を体験してほしいのです。

差し入れも、運のお裾分けの一つ

 以前、あるクライアントさんのところで、ホワイトデーの企画を考えていたときのことです。その会社の女子が「ピエール・エリメ・パリのマカロンをもらったらうれしい」と言いました。じつはボクは、マカロンって何がおいしいのかよく分かりません。一個が300円くらいするし、食べた気がしないし……。

 でも、ミーティングが終わった後、偶然そのマカロン店を見つけて、「ハイ、これ」と渡したら、彼女は大喜びです。「野呂さんは、いい人ですね!」と一気にボクの株が上がりました。好きだと言ったものを覚えていてもらうのは誰でもうれしいですよね。

 運と同じように、機嫌もまた波紋のように広がっていきます。ボクが知っている限り、成功している経営者はみんな上機嫌でいました。大成功を収めている人は、「もしゼロになっても、また稼ぐからいいや」と思えるから、不安がないのでしょう。そんな人には「何か楽しいことがありそうだ」と感じて人が集まっていきます。

 運はコントロールできます。

 最初に大切なのは意識。常に運を意識するかどうか? この原稿を書いているカフェは、本屋さんに隣接していて、偶然ボクの本を3冊も見つけました。本当にありがたい気分です。

 今日だけで運がいいことを87個見つけました。ぜひとも数えましょう。するとどんどん増えます。毎日どんどん増えていきます。気が付けば運がいい人にあなたもなっているはずです。

著者プロフィール:野呂エイシロウ

1967年生まれ  愛知工業大学卒業。学生起業家として活躍後、雑誌編集者に。「天才たけしの元気出るテレビ」で放送作家に。「鉄腕DASH」「特命リサーチ200X」「奇跡体験アンビリバボー」「ズームイン スーパー」など。30歳の時、大手広告代理店に誘われたのがきっかけで戦略的PRコンサルタントへ。

TV番組をヒットさせるのと、企業のPRを成功させることの共通点で、独自の手法を発揮。これまでに大手広告代理店をはじめ、150社以上と契約。自動車会社、家電メーカー、飲食チェーン店、飲料メーカー、学習塾など、分野は多岐にわたる。なぜか外資系企業からの依頼が多く、match.com(マッチ・ドットコム)、gilt groupe(ギルト・グループ)Groupon、(グルーポン)、Expedia(エクスペディア)、hulu(フルー)、有名ブランドなどを成功に導く。その他、金融機関、投資ファンドなどと数多く契約。傾向としては、マスコミの動向を常につかみながら最適な戦略&戦術を立案。リリースも独自の手法で、高採用を誇る。「うちの会社を面白くしてくれ」といわれてコンサルに入ることも多数。

著書に、『プレスリリースはラブレター』(万来舎)、『終わらす技術』(フォレスト出版)、『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム)『成功を決めるのは才能よりも運』(大和書房)、『儲かる日本語 損する日本語 相手の心が思わず動く24の法則』(祥伝社)


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