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» 2023年12月07日 07時03分 公開

楽しそうな大人になろう。ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

楽しんでいる人は、輝いている。できる人より、感じのいい人になろう。

[中谷彰宏ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


できる人より、感じのいい人になろう。

『楽しそうな大人になろう。〜55歳から輝いて生きる人の習慣〜』

 「みんなから、リスペクトされるには、どうしたらいいですか」と聞かれます。

 「リスペクトしろ」という人は、リスペクトされません。

 リスペクトされる人は、リスペクトを求めていません。

 リスペクトは、目的ではなく、結果なのです。

 リスペクトされたい人は、つい「できる人」を目指してしまいます。  

 「できる人」が、リスペクトされるというのは、勘違いです。

 できる人は、「できる人なんだけどね……」と言われてしまいます。

 リスペクトされるのは、「感じのいい人」なのです。

楽しんでいる人は、輝いている。

 輝いている人は、リスペクトされます。

 輝いている人の周りに、人は集まります。

 つい、自分が「億単位のお金を動かしている」という話をしたくなります。

 お金持ちになっても、リスペクトされません。

 つい「どんなに、偉い人を知っているか」という話をしたくなります。

 偉くなっても、輝くことはできません。

 輝いているのは、楽しんでいる人です。

 所ジョージさんは、輝いています。

 ヒロミさんも、輝いています。

 売れているからではなく、楽しんでいるからです。

 楽しんでいる人は、輝くことを、目指しているわけではありません。

 楽しんでいると、結果として、輝いてしまうのです。

かっこいい人より、ゴキゲンな人になろう。

 写真を撮ると、リスペクトされる人と、されない人に分かれます。

 リスペクトされない人は、フキゲンな表情をしています。

 本人は、フキゲンな表情をしているつもりは、ありません。

 シリアスな表情のほうが、かっこいいと思われるだろうと思っているのです。

 これは、逆です。

 「かっこいい人」を目指すと、ついシリアスな顔をしてしまいます。

 写真に映る顔は、笑っていません。

 周りの人との距離も、分かれます。

 集団写真で、まわりが少し隙間を開けています。

 ゴキゲンな人は、まわりの人が密着しています。

ゴールなんて、要らない。今を、懸命に楽しむことが、ゴール。

 「世界に○○店舗の会社を目指す」といっても、リスペクトされません。

 「資産総額○○円を目指す」といっても、リスペクトされません。

 それは、ゴールだからです。

 マジメな人は、ゴールを目指します。

 社会に出ると、ゴールを与えてもらえなくなります。

 マジメな人は、人から与えられたゴールを目指して頑張っていたのです。

 ゴールを目指すより、今日をどう生きるかが、大切なのです。

 今日を、どう楽しく生きるかです。

 楽しく生きるとは、ダラダラ遊ぶということではありません。

 楽しく生きるには、懸命に勉強し、懸命に準備することが大事なのです。

時間の長さより、時間の濃さで生きよう。

 「どうしたら、時間を増やすことができますか」と聞かれます。

 大事なのは、時間を増やすことではありません。

 与えられた時間を、どう密度濃く、生きることができるかです。

 時間を密度濃く生きるとは、自分の時間で生きることです。

 自分の時間を生きるには、自分で決めることです。

 それが、自由です。

 ある年齢から、余命が気になり始めます。

 死を身近に感じ、残り時間が気になり始めます。

 何歳まで生きれるかは、自分で決めることはできません。

 今日を、どう濃密に生きるかは、自分で決めることができます。

「なめられたくない」と思う時点で、負けている。

 あら捜しを、されることがあります。

 あら捜しをしているのは、コンプレックスの裏返しです。

 あら捜しをする人になるか、される人になるかは、自分で選べます。

 リスペクトされたいと思う人は、威張ります。

 威張らないと、なめられると、感じているのです。

 「なめられたくない」というのは、「なめられてる」と感じているからです。

 「なめられてる」と感じていない人は、「なめられたくない」と感じません。

 「なめられたくない」と感じると、高圧的な姿勢になります。

 高圧的になることで、ますますなめられてしまうのです。

「凄い人」を目指すより、「面白い人」を目指そう。

 リスペクトされたい人は、「凄い人」と言われたがります。

 「凄い」「大きい」「かっこいい」が、三大好物です。

 「凄い人」と言われても、愛されているとは、かぎりません。

 凄い人を目指す人は、「面白い人」と言われると「バカにされた」と感じます。

 「面白い人」というのは、最高のほめ言葉なのです。

 007も、ルパン三世も、ピンチの連続です。

 でも、楽しそうです。

 大事なのは、「楽しい人」になることではありません。

 「楽しそうな人」になることなのです。

著者プロフィール:中谷彰宏・作家

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。

【中谷塾】を主宰。セミナー、ワークショップ、オンライン講座を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。

著作は『楽しそうな大人になろう。』(アルソス)など、1100冊を超す。


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