残された時間を価値あるものにビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(3/3 ページ)

» 2010年09月30日 10時06分 公開
[永田豊志,ITmedia]
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「価値」をマネジメントすることが、本当の意味ある時間管理

 時間をコントロールする前に、見直すべきは「価値」です。何のために、どのようなことを実現したくて、どのような活動が必要で、それに対してどのくらい時間を割り当てるか、というマネジメントです。

 価値を見つめ直し、「自分にとっても、自分が大切にしたい人にとっても共通した価値」を見いだし、それを実現するために行動計画を練ることが、最短で最強の時間術につながっていきます。

 ですから、「仕事をとるか、家庭をとるか」は愚問だということです。

Value、Action、Time の順で管理せよ

 幸せになるために、あるいは成功するために必要な時間術とは、次の順番で行われるべきです。

1. Value:まず、自分にとっての価値あるものを決める

2. Action:価値を実現するために必要な行動を決める

3. Time:行動を残された時間で実現するための時間割を決め、実行する

 価値管理というのは、「自分がこうありたい」状態を達成し、キープするための「羅針盤」です。言い換えると「人生の目的」。ですから、当然、価値観にそぐわないことはやるべきではありません。すべての行動は、自分の考える「価値」を指針に計画されるべきだからです。一方、作業の効率化やToDo管理などは、最後のステップです。しかも、その活動が自分の求める「価値」に結びついているかどうかをチェックしながら進むべきです。タイムマネジメントだけやっても意味はないのです。

著者プロフィール:永田豊志(Toyoshi Nagata)

知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、CGキャラクターの版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。ライフワークとして、ビジネスパーソンの知的生産性研究に取り組んでおり、そのノウハウを広めるべく執筆活動や講演などを行う。近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。iPhoneアプリ『仕事効率化Tips〜最強フレームワーク100』は、総合ランキングで最高2位となるなど話題に。最新刊は『結果を出して定時に帰る時短仕事術』。


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