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» 2018年08月16日 08時23分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:忙しいビジネスパーソンのための「ルーティンづくり」の勧め (2/2)

[池田貴将,ITmedia]
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3つ目は習慣(惰性)のモード

 「人生を変える習慣の作り方」の中で、グレッチェン・ルービン氏は1日の4割は習慣によって作られている、と紹介しています。昨日までの自分を繰り返すことによって、現在の自分を保とうとします。惰性で過ごしてしまっていることもここに当てはまります。深夜のテレビを面白いとも思っていないのに見続けてしまったり、満腹なのに飲み食いを続けてしまったり、惰性で過ごしていると、後悔へまっしぐらです。

 パフォーマンスを上げるには、「意思のモード」でいる時間を長くし、「衝動のモード」でいる時間を短くすることです。その場で「次はどうしよう?」と考えて動くと、簡単に衝動に流されます。例えば、もし「あなたがこの記事を読み終わったら、次に何をするか」が決まっているかどうかです。

 決まってないのであれば、あなたが衝動のモードになってしまう可能性が高くなります。決まっているのであれば、あなたの中で、意思をもって動いているので、生産性が高くなるでしょう。

 私はこうした「自分がAをして、Bをして、そして、Cをする」というようなある一定時間に取り組む計画を、やる気を出すために「脚本づくり」といっています。

 ルーティンとは、確立された一定の手順です。脚本とは、その時々で立てる具体的な手順です。いずれにしても、「その場で、次にやることを考える」のを最小限にすることが、忙しいビジネスパーソンには欠かせません。

オススメ1:就寝までの手順を決める

 まずは理想の形で就寝までの流れを決めましょう。最悪なのは「やることが終わったら寝る」です。やることが終わる日などないため、「あとは明日やろう」と言って中途半端に寝てしまうのです。細かすぎることで困ることはありませんから、ぜひ書き出してみてください。

オススメ2:仕事始めの手順を決める

 次は自分の仕事を始める脚本づくりです。名打者が打席に入るまでの歩数や動きさえ決まっているように、トップビジネスパーソンとして、仕事をスタートするときの動きと手順を決めてしまいましょう。

オススメ3:想定外なことへの対処の手順を書き出す

 また想定外なことが起こったとしても「反応する」のではなく、まずそれに対してどのような手順を踏むかをその場で書き出しましょう。大事なのは「反応的にならないこと」です。

オススメ4:ルールを決める

 衝動のモードにならないようにするためのルールを決めると、より集中力を維持しやすくなります。あるトップセールスパーソンは、「人と会っているときは携帯電話を見えるところに置かない」というルールでした。

 終わらない仕事は、なぜ終わらないのか?

 それは私たちが「意思のモード」ではなく、「衝動のモード」で過ごしてしまっているからです。そのために、ルーティンや脚本で、自分が取り組む一連の手順を常に明らかにしておきましょう。

 2018年7月7日に発売となった新刊「QUEST 結果を勝ち取る力」(サンクチュアリ出版)では、やろうと決めたことを絶対にやり切るための仕事術を公開しています。発売直後から、読書後、行動が変わったという声が上がり続けている1冊です。皆さまのヒントになると思いますので、ぜひご活用ください。

著者プロフィール:池田貴将(いけだたかまさ)

早稲田大学卒。リーダーシップ・行動心理学の研究者。

大学在学中よりベンチャービジネスの立ち上げなどに関わり、ビジネスの中での「心理学」の重要性を感じる。実践心理学の中で、世界的に有名なアンソニー・ロビンズのトレーニングを受けに渡米。主要トレーニングを全て修了。

大学卒業後、オープンプラットフォームを設立し、起業家・経営者・ビジネスリーダー向けのスクールを主宰。成果を上げる「感情と行動をつくる心理学」と東洋の「人間力を高める学問」を統合した独自のメソッドが注目を浴び、全国の経営者・役職者からたちまち高い評価を得た。著書は10冊『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『図解 モチベーション大百科』『未来記憶』など、累計50万部を突破。


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