最高の笑顔ができ、顔の色つやもよくなり、髪形が変われば、次に考えなければならないのが服装である。ビジネスパーソンにとって、スーツが武器となる。日本人の8割は、スーツのサイズが合っていないという統計がある。高価なものでなくていいので、ジャストサイズのスーツを着るべきだ。丈ははやりがあるが、ある程度の年齢であれば、お尻が隠れる程度のサイズ感がよい。また、袖丈は必ずシャツの袖が1.5センチ出るサイズでなければならない。
その他にも、いくつかのルールがある。例えば、ラペル(襟の下の部分)とシャツの襟のサイズ、ネクタイの結び方は合わせることが必要になる。また、スーツの色とシャツの色を考えることも必要になる。小物も重要で、特に靴は手入れの行き届いたものをはくべきである。
さらに、話し方も重要になる。高塚氏は、「以前、女子高で“自分の表現方法”という特別授業をしたことがある。そこで感じたのは、同じ目線で話をしなければ理解してもらえないということだ。上から目線になると、相手は言うことを聞いてくれない。ビジネスでも同じである」と話す。
日本人は、自己主張をするときにスーツを派手にしたり、ネクタイを派手にしたりと盛りぎみである。欧米人は逆で、見た目はシンプルにして、中身で勝負しようとする。つかみは、盛りだくさんにするのではなく、引き算であると覚えてほしい。引き算することで、親近感が増すことになる。
「60歳を過ぎて、ヘルス&ビューティーを語るにあたり、ボディーメーキングを行っている。筋トレもしているし、食事も気を付けている。実は、今年25歳の息子にパーソナルトレーナーをお願いしている。おかげで、体脂肪も減ったし、筋肉もついた。息子いわく、筋肉は90歳でもつくということだ」と高塚氏は言う。
頼哉氏は、高校時代に野球の名門校で高校野球に取り組んでいたが、ひじを痛めたために断念し、パーソナルトレーナーになったという。トレーニングをしなければ、40〜50歳で筋肉量は減りはじめ、80歳では半分になる。筋肉の70%は下半身にあるので、筋肉量が半分になると歩けなくなってしまう。
トレーニングの一環として、ランニングをしている人は多いが、70歳、80歳になって自分の足で歩きたければ気を付けた方がよい。筋肉は、他の運動でも鍛えられるが、関節は消耗品であることがその理由だ。
例えば、水泳は関節に負担をかけずに心肺機能や筋力を高めることができる。有酸素運動でお勧めなのは、ウォーキングである。まずはトレーニングでホルモンを分泌させてから有酸素運動をすることで、効率的に脂肪を燃焼できる。
「40代で体内年齢が75歳と言われた人が、パーソナルトレーニングにより、半年後に体内年齢を35歳に戻すことができた例もある。また、ゴルフをする人であれば、トレーニングにより、1クラブから2クラブ程度、落としてラウンドできるくらいに飛距離を伸ばすことができる」(頼哉氏)
また、食事法も重要で、体重は、食べる量と運動の量で決まるが、同じ量でも、1日3回より、1日5回に分けた方がよい。食間が開くと、食事をとったときに血糖値が大きく上昇する。これにより、脂肪に変換する速度が速まってしまう。ボディービルダーは、食間を3時間以上空けないが、これは一般の人が実践しても効果がある。
「空腹感を覚えたときから、脂肪ではなく、筋肉を分解してエネルギーに変えてしまう。筋肉が減ると、痩せにくい体になってしまう。そこで、空腹を感じないようにすることが重要なポイントである。特に朝はGI値の高いパンよりも、低い玄米やイモ類を食べる方がよい。脂肪を減らす方法は、運動以外にない」(頼哉氏)
最後に高塚氏は、「これを機会に、自分自身を見つめ直してほしい。髪形、顔、服装、ボディーメークのちょっとした工夫で、簡単にイメージ戦略ができる。決して、お金をかけた手入れや高価な服装は必要ない。第一印象を変えることで、よりすてきに見えるし、自信も持てる。仕事の意識も改革でき、人生観も変わるはずだ」と締めくくった。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授