ありがたいことに、アメリカのとある企業(バイオ医薬品、ゲノム解析および細胞治療向けの製品やサービス提供)から、「ヒルトップの技術力は素晴らしい。その技術を独り占めしたいので、会社ごと買いたい」と言われたこともあります。
おかげさまで、「利益率20%を超えるIT鉄工所」としてテレビなどにも取り上げられ、年間2000人超が、京都府宇治市の本社工場(近鉄・大久保駅から徒歩15分)の見学にお越しくださいます。
あえて言います。
製造業の最終目的は「ものをつくること」ではありません。これからの製造業は、モノづくりからサービス業に変わっていかなければいけません。いわば「製造サービス業」でないと生き残っていけないと私は確信しています。
これからは、「モノづくりをしない製造業」が生まれる可能性があるからです。お客さまを相手にする以上、全ての会社はサービス業だと思います。ですから、会社を変える原理原則は同じです。
瀕死(ひんし)のどん底から這い上がったヒルトップのさまざまな改革が、皆さんの仕事や人生に少しでもお役に立てればと思い、今回、初めて書籍を出版することにしました。
本書が、組織の人づくり、風土づくりに苦労している経営者・幹部・リーダークラスの方々、仕事の面白さを実感できない中堅や若手の方々、新しいことをやりたいが暗中模索している方々にとって、少しでも活性化のヒントになれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
このたび、私の初めての著書『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』(ダイヤモンド社)を刊行しました。すると、ありがたいことに、8月4日『朝日新聞』朝刊書評に掲載されました。ジャーナリスト清野由美氏が【「儲かりそう」より「楽しそう」で成功】と題してこう評価してくださったのです(一部抜粋)。
「鉄工所の火事に遭って、生死をさまよったこともある。そこから甦る不屈の物語が、熱をもって猛暑を制する」
また、1987年から30年以上続く新刊書を紹介する信頼の月刊誌「TOPPOINT」(トップポイント)の橋本忠明編集長もこう評してくださいました。
「この会社は本物、すごい! その理由は4つある。
1、日本の産業界の根幹である中小企業が、この第4次産業革命の中でいかに生きていくべきかの一つのヒントを提示している。中小企業への応援歌だ。
2、日本のモノづくりの衰退が、ここ何年も声高に叫ばれているが、この衰退からの脱却にもヒントを与える。
3、働き方改革が叫ばれ、同時に生産性の向上が必須の日本企業において、まさにその一つの答えを提示している。
4、企業変革を華々しくうたったものの、実際は尻切れトンボの会社は多くある。その中で、長く実績を上げている。これは本物だ」
あの【ドラッカー塾】専任講師・国永秀男氏からもこんなコメントをいただきました
「山本昌作さんの経営者としての在り方がお会いしてお話しを聞いているようによく理解でき、楽しく、勉強になり、あっという間に読んでしまいました。早速、何冊か買って知り合いの経営者の方々に配りました」
著者として魂こめて書いただけに本当にうれしかったです。おかげさまで、書籍もたちまち4刷となりました。ぜひお読みいただけると幸いです。
HILLTOP代表取締役副社長。自動車メーカーの孫請だった油まみれの鉄工所を、「“白衣を着て働く工場”にする」と、多品種単品のアルミ加工メーカーに脱皮させる。鉄工所でありながら、「量産ものはやらない」「ルーティン作業はやらない」「職人はつくらない」という型破りな発想で改革を断行。毎日同じ部品を大量生産していた鉄工所は、今や、宇宙やロボット、医療やバイオの部品まで手掛ける「24時間無人加工の夢工場」へ変身。取引先は、2018年度末で世界中に3000社超になる見込。中には、東証一部上場のスーパーゼネコンから、ウォルト・ディズニー・カンパニー、NASA(アメリカ航空宇宙局)まで世界トップ企業も含まれる。鉄工所の平均利益率3〜8%を大きく凌ぐ「利益率20%を超えるIT鉄工所」としてテレビなどにも取り上げられ、年間2000人超が見学に訪れる。生産性追求と監視・管理型の指導を徹底排除。「ものづくりの前に人づくり」「利益より人の成長を追いかける」「社員のモチベーションが上がる5%理論」を実践。入社半年の社員でもプログラムが組める仕組みや、新しいこと・面白いことにどんどんチャレンジできる風土で、やる気あふれる社員が続出。人間本来の「合理性」に根ざした経営で、全国から応募者が殺到中。「楽しくなければ仕事じゃない」がモットー。本書が初の著書。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授