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» 2018年09月20日 08時04分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:言葉の使い方次第で儲かったり損をしたり (2/2)

[野呂エイシロウ,ITmedia]
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 言葉で売り上げが大きく変わるのは、飲食店のメニューです。その書き方次第で、売り上げが2割以上アップした飲食店もあります。メニューを見て人は注文します。マクドナルドやファミレスのように写真で表現しているなら、言葉ではなく、「これをください」とお客さんが指さしで注文することもあります。でも、多くは文字で理解してそれを注文します。書き方次第で、何割か大きく変わります。

 駄目な例で多いのは、「シェフのお薦めパスタ」です。これを冷静に読むと、「このパスタ以外はお薦めではないの?」「なぜ、店員のお薦めを食べたければならないのか?」という事になります。

 そう「お客さんは自分が食べたいものを食べる」のであって、お店の都合のものを注文したいわけではありません。自分で注文したものの方が、満足度が高くなります。それは大きな損です。

 食べ物は、「素材」から出来ています。だからマグロなのか? アスパラガスなのか? それとも松阪牛なのか? 明確に食材から書くことが大切です。しかも素材の地域が、売り上げに左右する確率は6割です。もし、分かるなら「福岡産」「青森産のマグロ」など明確に記載しましょう。産地名を貼ることでちょっとだけおいしく感じます。

 それ以外にも店で「いらっしゃいませ」と言わない方が、売り上げは大きく変わります。「いらしゃいませ」と言われると、「店員」と「客」という明確な関係になります。私は「買う側だ」と、認識します。でも「こんにちはー」と言われると、お客さんも思わず「こんにちは」と答えてしまいます。ありますよね?

 スターバックスやアップルストアのあいさつを見てください。「こんにちは」といいます。それだけで人間関係が「友情」となります。

 実は、成功者は常に言葉の使い方がうまいのです。言葉の使い方一つで、大して欲しくないものを買ってしまうこともあります。最近の研究では「割引セール」よりも、「2つ目半額」の方が、消費意欲が湧くことも分かってきました。そうなのです。

 最終的には、言葉を使って心を動かすことです。上司や部下の心を動かす。消費者の心を動かす。取引先の心を動かすのです。

  僕らのコミュニケーショの大切なところは言葉です。言葉で多くのことが決まります。この瞬間から言葉の使い方を変えましょう。あなた自身の評価が大きく変わります。

著者プロフィール:野呂エイシロウ

1967年生まれ  愛知工業大学卒業。学生起業家として活躍後、雑誌編集者に。「天才たけしの元気出るテレビ」で放送作家に。「鉄腕DASH」「特命リサーチ200X」「奇跡体験アンビリバボー」「ズームイン スーパー」など。30歳の時、大手広告代理店に誘われたのがきっかけで戦略的PRコンサルタントへ。

TV番組をヒットさせるのと、企業のPRを成功させることの共通点で、独自の手法を発揮。これまでに大手広告代理店をはじめ、150社以上と契約。自動車会社、家電メーカー、飲食チェーン店、飲料メーカー、学習塾など、分野は多岐にわたる。なぜか外資系企業からの依頼が多く、match.com(マッチ・ドットコム)、gilt groupe(ギルト・グループ)Groupon、(グルーポン)、Expedia(エクスペディア)、hulu(フルー)、有名ブランドなどを成功に導く。その他、金融機関、投資ファンドなどと数多く契約。傾向としては、マスコミの動向を常につかみながら最適な戦略&戦術を立案。リリースも独自の手法で、高採用を誇る。「うちの会社を面白くしてくれ」といわれてコンサルに入ることも多数。

著書に、『プレスリリースはラブレター』(万来舎)、『終わらす技術』(フォレスト出版)、『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム)『成功を決めるのは才能よりも運』(大和書房)、『儲かる日本語 損する日本語 相手の心が思わず動く24の法則』(祥伝社)


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