東京、リアル台湾を味わう店タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

» 2022年01月11日 07時08分 公開

 「ご飯食べた?」を意味する「呷飽没?」があいさつになってしまうほどおいしいものであふれる台湾。気軽に旅ができない今、台湾ロスに陥っている人も多いでしょう。そんな人の願いをかなえるべく、「東京の台湾」をピックアップしてご紹介します。

 本場の味が楽しめる店はもちろんのこと、現地感のある内装でプチ旅行気分に浸れる一軒や話題の新店、隠れた名店などをタイムアウト東京の台湾出身スタッフ、ヘスター・リンとともにセレクトしました。台湾の豆知識も時々交えたヘスターのコメントとともに紹介しますので、台湾の情報収集としてもぜひ活用してください。

蒲田駅西口のバーボンロードを抜けた場所にポツリとたたずむ

 蒲田駅西口のバーボンロードを抜けた場所にポツリとたたずむ本格台湾料理レストラン「喜来楽シライル

 店名の「喜来楽」という漢字の通り「喜んで、皆さん来てください」というハッピーな意味が込められています。

 店に入ると、カウンターにその日のおすすめのつまみ類が並び、常連はセルフで氷やキープボトルを取り出して飲んでいるというアットホームさ。食材と調味料はほぼ台湾から取り寄せたものを使用しており、珍しいメニューもそろっています。腹が膨れるまで2人で食べても予算は3000円ほどとリーズナブルに楽しむことができます。

 「一人だとちょっと入りにくい雰囲気ですが、勇気を出してチャレンジしてみてください。ジブリ作品『千と千尋の神隠し』の冒頭でお父さんがおいしそうに食べていた肉圓(バーワン)も食べられます。肉圓を含め、日本ではなかなか食べられなかったメニューがそろっているのもいい。

 お土産でくれた「茶葉蛋(チャーイエダン=茶葉を入れて煮込んだ味付けたまご)」も、台湾のコンビニで売っているものと同じ味でした。

 台湾を訪れたことがある場合、コンビニで日本のおでんのように売られている茶葉蛋を見たことがある人も多いと思います。実は、きれいな卵ほど選ばれていないことを知っていましたか? 殻が割れている方が味が染み込んでいる感じがするので、現地の人は絶対に色が黒くて殻が割れている、見た目がきれいではないものを選んでいるんです」(ヘスター・リン)

台湾のクラフトビールブランドの日本初となる直営店

 「タイフー トウキョウ」は、台湾のクラフトビールブランド「臺虎精釀」の日本初となる直営店です。ビールは「タイフー金柑」や「金柑レモンサワービール」など、常時8種類前後のタップをそろえ、グラスのサイズはS、M、Lの3種類から選ぶことができます。3カ月ほどで一部ビールのラインアップが変わるので、定期的に新しい味わいに出合えるのもうれしいポイントです。

 1階の神楽坂らしい和モダンな雰囲気もいいですが、より台湾気分を楽しみたければ2階席がオススメです。1階とはまたガラリと雰囲気が違う内装で、テーブルやイス、食器類はもちろんのこと、テーブルに付いた番号札までもが台湾から持ってきたものなのだとか。まるで現地の居酒屋で過ごしているような本場感をあじわえます。

 「ゴクゴク飲めるフルーツ系ビールが多いのも、夏場は蒸し暑さが続く台湾のクラフトビールブランドならではかな。私はお酒があまり強くないのですが「ライチフルティエール」のように甘くて飲みやすいビールもあってうれしかったです。ちなみにアルコールが大好きな台湾出身の友人は、ビールのラインアップに大喜びでした。

 2階は台湾の屋台をうまく再現していて本当にびっくり。この鉄製のテーブルと椅子、絶対に台湾の屋台で座りました(笑)。メニュー票が渡されて、自分の食べたいフードにチェックを入れて店員さんに渡すのも、台湾と同じスタイルです」(ヘスター・リン)

祖母から受け継いだレシピで作り続けている台湾おこわ

 池袋に店を構える「瑞鳳 南口仲通店」は、台湾出身の店主が本格的な料理をふるまう一軒です。「大根餅」や「腸詰」など、おなじみの一品料理が豊富にそろい、祖母から受け継いだレシピで作り続けているという台湾おこわ「肉粽(ローツォン)」が店主のイチオシです。 おこわ自体はほかの店でも見かけますが、本物を味わうならこことのこと。

 ゴマのたれが麺に絡む汁なし麺「屋台芝麻ジャン麺(ジーマージャン)」や「屋台牛肉麺(ニューロウメン)」など麺類も多いので、ランチの利用にもぴったりでしょう。

 「台湾のローカルな雰囲気が感じられますね。入店した瞬間、絶対にこれを注文すると決めた“屋台芝麻ジャン麺”は懐かしい味でした。

 ただ、私が知っている麻ジャン麺は、麺を食べきったら終わりというものだったのですが、ここでは最後にラーメンのスープを入れるんです。私にはなじみのある締めではありませんでしたが、ゴマのたれと混ざり合ったスープが好きな味で、つけ麺のスープ割感覚でたれまで飲み干す麻ジャン麺にハマりそう。私自身も東京で新しい台湾に出会いました」(ヘスター・リン)

 その他、「東京、リアル台湾を味わう店13選」では、台湾朝食喫茶や台湾ストリートフードなど「呷飽没?」(ご飯食べた?)をテーマに、台湾出身スタッフと食べ歩いて見つけた、これぞ「東京の台湾」といったお店を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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