連載
» 2016年05月19日 08時00分 公開

こんなに違う一流と二流ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

[中谷彰宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 「私の言い方が紛らわしかった。ゴメンね」と言うと、次から相手はもっと気をつけて聞くようになります。

 「何度言ったら分かるんだ。前もあったよね」と言うと、仕事を丁寧にしなくなります。耳がふさがってしまうのです。

 人間の耳は、聞きたいことを聞いて、聞きたくないことは聞こえなくなります。選別性があるのです。「言ったよね」と言う人の指示は、耳に入らなくなってしまうのです。

会食のメンバーが、そろわない時、「全員そろうまで、待ちましょう」より「先に始めましょう」

 プライベートでも、さりげない気づかいはあります。

 会食の席では、必ず遅れてくる人がいます。メンバーが一気にそろうことはめったにないのです。レストランに行くと、「全員そろうまで待っていましょう」というテーブルがあります。

 みんなでメニューを見てシーンとしています。6人の会で5人来ていて、何1つ頼んでいません。あと1人を待っているのです。

 「全員そろうまで、待っていてあげましょう」はカッコいい発言です。やさしい感じがします。

 あとから来た人は、自分待ち感があって、かえって気を使います。先に始めていれば、遅れてきた人も、あまり気を使わずにすみます。

 「全員そろうまで待ちましょう」は、遅れてくるのが偉い人でない時に起こります。遅れてくるのが偉い人なら、飲みたくないので、ちゃんと待っています。

 偉い人ではないのに、待ってあげるほうがカッコいいと思って待つのです。レストランの人が「何か飲物をお持ちしましょうか」と言っても、「まだそろっていないから、待って」と言うのです。

 最初の2人が来たら始めていいのです。2人の待ち合わせでも、飲物1つ置かれていないと、遅れてきたほうの人に待たせた感が出ます。何か飲んでいればいいのです。

 一流のさりげない気づかいができるようになるには、一流のさりげない気づかいに気づけるようになることです。

著者プロフィール:中谷彰宏

作家

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。

【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。

著作は、『一流の人のさりげない気づかい』(KKベストセラーズ)など、990冊を超す。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆