どういうコンテンツをユーザーが求めているのか?ここを理解することが、影響力をもつアカウントを作るためのヒントになります。
(1)「本当なの?」目で確かめるためのReal
これはそもそも非言語コミュニケーションを求める理由にもなるのですが、ユーザーはテキストで表現する言語ではなく、写真や動画で自分の目で確かめたい欲求が強いです。
ユーザーが広告などの謳い文句に何度も騙された経験があるからかもしれません。「本当にステキな商品なのか、本当にそのイベントは楽しいのか、自分の目で確かめたい」。これがユーザーの本音なのです。言葉で補足説明しなくても、写真や動画で一目瞭然。一瞬で判断できるコンテンツを作れるかが鍵になってきます。
(2)「本当はどうなの?」Realなユーザーの声
ユーザーは、お金をもらって宣伝している人のコンテンツではなく、自分で経験して本音を伝えてくれる人のコンテンツを求めています。若い人は、広告離れだと言われますが、商品やサービスに興味がないわけではなく、本音を伝えてくれるコンテンツを探しています。
例えば洋服の場合、完璧なスタイリングをしているモデルが着用している写真よりも、自分の持っているリアルなワードローブでコーディネイトした普通の体型の人の写真。例えば、新品の商品の写真よりも、使い込んで生活に溶け込んでいる写真。こういうコンテンツによりリアルを感じるのです。
(3)「いまが知りたい」Realタイム
昨日じゃなくて、さっきじゃなくて、「いまはどうなの?」。これがユーザーが求めている情報です。Instagramでも、今年の8月にストーリーズという24時間以内で消える投稿機能がつきました。消えるだけでなく、撮影した写真や動画も24時間以内のものでないとアップできません。常に「いま」を伝える。こんなコンテンツ作りがユーザーに求められています。
社長ブログがそんなに珍しいものではなくなって何年たつでしょうか? 最初は、社長がブログを出すことに抵抗を感じた人も多かったかと思います。でも、いまや当たり前となり、ブログで自分の考えを発信するために、多くの経営者が文章力を磨いてきました。
それと同じで、ファッションやデザインに興味がある女性だけでなく、多くの経営者やビジネスパーソンがウェブ上で影響力を持つために、写真や動画といった非言語コミュニケーションを磨く時代になりました。
リーダーとして本当にパワフルな毎日を送っているのか。未来を作っていくために何を見て、何を考えているのか。こういったことを一瞬で広く伝えていくために、写真や動画を活用するのです。
まだまだ始まったばかり。参入するなら早いほうがチャンスも大きいです。日本から世界に発信するグローバルリーダーたちが増えることを楽しみにしています!
株式会社ダイジョーブ CEO。慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒。JWLI第7期フェロー。大手ネット広告代理店である株式会社オプト ソーシャルメディア事業部部長と、NZのスタートアップ企業 シャトルロックジャパンの社外取締役も2016年3月まで務める。
ユーザーコンテンツ活用市場を創造するために啓蒙活動から始め、1年半で各業界のリーディング企業を含む100社以上にサービス導入を実現 。
執筆をした『インスタグラム・マーケティング入門』(金風舎)『できる100の新法則Instagramマーケティング』(インプレス)は、いずれもAmazonの複数カテゴリーにおいて1位を獲得。 現在はキャリア開発に悩むビジネスパーソン向けに自ら実践して効果のあったノートの使い方を指導している。
また、自分のリーダーシップスタイルに悩むマネージャー候補向けに「デザイニング・リーダーシップ プログラム」も提供している。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授