東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
日本の夏に欠かせないかき氷。例年の猛暑に伴って、続々新店がオープンするなど、ここ数年の人気ぶりには目を見張るものがあります。素材にこだわった自家製のシロップや、日本に5軒しかない、天然氷の蔵元から仕入れた氷などを使用した「グルメかき氷」を提供する店の前には、連日長い列ができています。今年に入ってからもかき氷専門店のオープンが相次いでおり、その多くが一年中営業するというのだから驚きです。ここでは、そんな最新のかき氷スポットを中心に、期間限定の店舗を含む注目の10軒を紹介します。
今年、巣鴨にオープンした「かき氷工房 雪菓」は、日光の名店、松月氷室の天然氷を使用した、こだわりのかき氷を提供しています。一番人気の「いちごミルク」(800円)は、氷の食感を残すため5層構造になっており、ごろごろと入っている苺の果実の酸味が、甘さを引き立てます。そのほか「安納芋」(700円)や、糸をひく「納豆きなこ」(800円)など変わり種も。また、天然氷以外に、氷自体に味がついているミルク氷とよばれる台湾式のものも用意されているので、是非試してみて下さい。
松月氷室の氷を使用している桜新町にある「雪うさぎ」には、趣向を凝らしたユニークなメニューが多数。夏に食べられる限定20食の『ウォーターメロン』(850円)は、くり抜いた小玉スイカを器にした見た目にも楽しい一品です。上には、少しだけ熱を加えコンポート状にしたスイカとシロップがのり、中にはカットされた甘みの強い大玉スイカがたっぷり。スイカ用のスプーンに、塩までついてきて、食べ方までスイカそのものです。
六本木にオープンした「yelo」は、バーのような大人な雰囲気のお店。かき氷はすべて、自家製の特製ミルクソースがベースになっており、有機にんじん、アボカドなど野菜のメニューもあり個性的。「ティラミス」(800円)は、マスカルポーネ仕立ての氷に、ココアパウダーがかかり、濃厚なのにさっぱりした不思議な一品です。本物のティラミスに近づけたければ、プラス100円で、マスカルポーネソースを追加することも可能。早朝まで営業しているので、呑んだ後のデザートにもいいですね。
このほかにも、タイムアウト東京のコンテンツ「東京、注目かき氷10選」では、銀座や原宿などにある今注目のかき氷店を紹介しています。これからの季節はどのお店も混雑が予想されるので、涼をもとめていたはずが熱中症に……なんてことにならないようくれぐれも気をつけてください。
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明治学院大学 経済学部准教授