PDCA思考のコツ2・「どんなに小さくてもいいので成功体験を持つこと」
PDCA思考を使った成功体験があるかどうかは、モチベーションの維持と密接に繋がっています。
過去に1度でもPDCA思考でうまくいったことがある人は、「PDCA思考 でものごとに取り組めば、ゴールにたどり着ける」という確信を持 つことができるため、自信を持ってミッションに向かって突き進めるといえます。
そこで重要なのが、どんなに小さくてもいいので、成功体験をつくることで しょう。それはビジネスでもプライベートでもなんでも構いません。 とにかく達成の見込みが高いことをPDCA思考でチャレンジしてみるのです。
その成功体験はあなたに自信をもたらし、より大きな目標やミッションに向かうときの大きな力の源、モチベーションとなるでしょう。
言い方を変えれば、PDCA思考ができないという人は、PDCA思考に本当 の価値を見出だせていない人です。これはPDCA思考に限ったこ とではない ですが、何かに取り組むときに疑心暗鬼を抱いていれば、結果が出るはずがありません。
まずはモチベーションを高めるために、どんなに小さくてもいいので、成功体験を持つことです。
PDCA思考のコツ3・「イメージできるロールモデルをつくること」
ロールモデル(行動や考え方の模範となる人)をもつことは、PDCA思考を 行ううえでとても重要です。
それも、「あの人もできたのだから、自分にもできるはず」という「結果」だけを追ってロールモデルとするのではなく、じっくりと観察して、 ロールモデルが辿った「軌跡」や「過程」を具体的に参考にしてください。
もちろん参考にするためには、そのロールモデルのことをよく調べたり、周囲の人間にヒアリングをするなどが必要となってきます。
ロールモデルがどのタイミングで、どのくらい達成していたのかという軌跡をたどることが、自分の目標設定に対する途中経過の評価・分析をする際や、改善をするときにひじょうに有効だといえるからです。
ロールモデルはより身近な存在であるほうがよいでしょう。なぜなら著名人や過去の偉人では、彼らが達成した成果ばかりに焦点が当てられているため、その過程や軌跡を正確に知ることが難しいからです。
もちろん完璧なロールモデルはいない、ということも頭に入れておかなければいけません。どんなロールモデルであろうと、長所・短所があったり、自分と合わないところがあったりします。
また、「虎の威を借る狐」ではないですが、他人の成功体験をモチベーションにすると思い上がりにつながりかねません。あたかも自分が達成したかのよう に錯覚してしまえば本末転倒です。
いかがでしょうか。実は『シンプル思考 人生の9割はPDCA思考でうまくいく』は、20代の方を想定して書いたものです。
しかし、莫大な富と名声を得たアップル社のスティーブ・ジョブズでさえ、生前の最期に残した言葉の中に、「自分の健康」への後悔がありました。
そう考えると、仕事だけでなく、プライベートにも使えるというPDCA思考 は、何歳になっても、どんなに偉くなっても重要なのだと感じられます。
ぜひPDCA思考を使って、仕事もプライベートも思い通りにしていきましょう。
歯学博士、経営学博士、コーチ、セラピスト、経営コンサルタント、医療法人
社団いのうえ歯科医院 理事長。島根大学医学部臨床教授、東京歯科大学非常勤講師、北海道医療大学非常勤講師、ブカレスト大学医学部客員講師、インディアナ大学歯学部客員講師、ニューヨーク大学歯学部インプラントプログラムリーダー、ICOI 国際インプラント学会指導医、日本コンサルタント協会認定パートナーコンサルタント。
1963 年、北海道生まれ、東京歯科大学大学院修了。歯科医師として世界レベルの治療を提供するために、ニューヨーク大学をはじめ、ハーバード大学、ペンシルバニア大学、イエテボリ大学など海外で世界レベルの技術を取得。6万人以上のカウンセリング経験を生かした、患者との細やかな対話を重視する治療方針も国内外で広く支持されている。
また、本業の傍ら、世界中のさまざまな自己啓発、経営プログラム、能力開発
などを学び続け、世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスターなどを獲得。「価値ある生き方」を伝える講演家としても全国を飛び回り、常に満員となり、1000名規模の講演を数々成功させる。
著書累計は110 万部を突破。著書に、ベストセラー『なぜかすべてうまくいく1%の人だけが実行している45の習慣』(PHP 研究所)、『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)、『がんばり屋さんのための、心の整理術』(サンクチュアリ出版)、『欲求がない男は一流になれない!』(フォレスト出版)など多数。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授