東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
数十年前までは、日本の銭湯はショップやレストランと同じように都市のインフラに欠かせないものでした。今では、住宅の大半に風呂やシャワーが設置されるようになり、その需要は減少しています。そんななか、ある家族経営の銭湯が時代の変化に対応するため改革を決意しました。
地元の人たちに愛される老舗の黄金湯がクラウドファンディングを募り、モダンな内装と設備を配した銭湯に生まれ変わったのです。改装は、6年前に移転してきたアーティストの高橋理子と、Schemata Architectsとの共同プロジェクト。銭湯の本来の精神を忠実に守りながら、現代的なデザインを取り入れています。
創業88年の黄金湯は、昔から気軽に訪れられる場所でしたが、入り口にクラフトビールのバーを新設したことで、より居心地の良い空間になりました。入店時にはバーでタオルをレンタルするシステム。このバーはDJブースとしても機能し、イベントも不定期だが予定されています。
アーティストの田中偉一郎が、一体感を高める暖簾(のれん)を制作。男性用の脱衣所には「お」、女性用の脱衣所には「い」と書かれ、続けて読むと「おーい」となります。
風呂の温度はぬるめから熱めまで3種類あり、年齢に合わせた温度設定。湯を交互に入浴することで血行を良くすることもできます。サウナで体を冷やしたい人のために、露天の水風呂もあるのもポイントが高いですね。
入浴料は90分一般470円、中学生370円、小学生180円。サウナだけのチケットやタオルのレンタルも可能で、手ぶらで訪れても問題ありません。営業時間は平日と日曜が10時から24時30分まで、土曜が15時から24時30分まで。今後のDJイベントの情報は黄金湯の公式Facebookページに掲載されています。
その他、「DJブースのある銭湯? モダンに生まれ変わった墨田区の黄金湯」では、さらに詳しい情報を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授