「本音で生きる」とはどういうことかビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2016年07月07日 08時00分 公開
[堀江貴文ITmedia]
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「言い訳をやめろ」

 自分に勝手に制限をつける人もいる。「時間がないからできない」「地方にいるからできない」。

 これも僕には理解できない。

 スマホやその他のデバイスが発達した今、どうにだってやりようはある。

 やるか、やらないか。それだけだ。

 今すぐやめるべきは、こんな言い訳だ。

  • お金がないから
  • 時間がないから
  • 凡人だから、才能がないから
  • やり方が分からないから

 「お金がないから、○○できない」というのは、本当によく聞く言い訳だ。

 今の会社を辞めたら収入がなくなるから辞められない。地元を離れたら働き口がないから離れられない。起業したいけれどお金がないからできない……。

 そう言う人は、いったいいくらのお金があれば、自分のやりたいことができるというのだろうか。100万円? 1000万円? 1億円? 結局、お金が問題ではないのではないだろうか。

 僕は「拝金主義の権化」のようによく扱われるが、そんな僕から見ても、世間のほうがよほどお金にとらわれているように思う。

 バンジージャンプを思い出して欲しい。

 テレビで芸人さんが、「跳べない、もう嫌だ」と言って泣き崩れているのをよく見かけるが、はっきりいってバンジージャンプは誰でもできる。ただ跳ぶだけだ。

 世の中の多くはそれと一緒。「できない」と思っているだけで、跳んでみたら誰にでもできる。むしろ、生理的な恐怖がない分、バンジージャンプより、もっと簡単にできるかもしれない。

 僕はいつも自分の考えることに対して正直でいたつもりだ。

 やりたいことにはやりたいと言うし、相手の考えが違うと思ったら「僕は違うと思う」と伝える。

 不器用なやり方かもしれないが、後悔することはない。これからも、中途半端に生きるつもりは、まったくない。

 さて、あなたは本音で生きているだろうか。

 自分が考えたことを伝え、自分が心からやりたいことに没頭し、そして自分の心に真摯に向き合っているだろうか。

 時間は誰にとっても有限だ。

 先のことが不安で尻込みをしているくらいなら、その場しのぎの言い訳はやめ、今すぐ一歩でも先に動いたほうがいい。

著者プロフィール:堀江貴文(ほりえ たかふみ)

1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。時代の寵児となる。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」をスタートした。近著に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『我が闘争』(幻冬舎)、『逆転の仕事論』(双葉社)、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)など。


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