とんかつよりトンテキにするタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

» 2014年11月11日 08時00分 公開
[五十嵐淳(タイムアウト東京),ITmedia]

 三重県四日市のご当地グルメ、とんてきをご存知でしょうか。洋食屋のポークソテーとどう違うのかと思う人もいるかもしれませんが、一般社団法人 四日市とんてき協会が運営するTONTEKI.COMでは「ソテーした厚切りの豚肉である」、「黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている」、 「にんにくが添えられている」、「付け合わせは千切りキャベツが主である」の4つを四日市とんてきの定義として上げています。今回は、B-1グランプリへの出場などを機に、全国的に市民権を得つつあるとんてきの魅力を紹介します。

 浅草橋の住宅街にひっそりと佇む「グラシア」は、四日市市出身のオーナーシェフが腕を振るう食堂酒場です。とんてきは、この店で唯一定食として提供される看板メニュー。丁寧に焼き上げられた国産ブランドポークのリブロースは、絶妙な焼き加減で、ほんのり赤みが残され、驚くほどに柔らかいです。ソースは見た目に反してさらりと控えめな味わいで、肉そのものの甘みが感じられるはず。

 渋谷の「東京トンテキ 」は、東京にとんてきを広めた立役者と言えるお店です。若者を中心に店はいつも満席で、行列ができることもしばしば。四日市のとんてきをベースにしながらも、肉を柔らかく仕上げるため、低温のラードの中でじっくりと火を通すなど、独自の調理法を用いた完成度の高い一皿です。数十種の素材を使用し熟成させたソースは、ご飯との相性抜群。

 四日市スタイルのとんてきではないですが、ぜひ紹介したいのが、池袋にある豚肉料理専門のバー「ブーミン」。豚肉は埼玉県の農家から毎日届く「日高豚」を使用しており、「トンテキ」は分厚いカットながら柔らかくジューシー。オイルベースのソースは濃厚だが、たっぷりとのったケッパーの酸味で爽やかさがプラスされています。ガーリックトーストと合わせて食べるのがおすすめです。

 「東京、とんてき5選」では、豚肉の新たな美味しさを発見するべく、とんてきを提供する東京のお店を紹介しているので、こちらも是非チェックしてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集 五十嵐淳

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


関連キーワード

| イベント | ご当地 | グルメ | グランプリ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆