2、声の悩み3タイプ別診断――自分のタイプを知ることで声の悩みは消える
「声」は何から作られているか知っていますか? 実は、声は「息」から作られます。しかし、このことを知っている人はほとんどいません。「息」の吸い方、吐き方が上手くいかなくて声の悩みを抱える人がとても多いのです。代表的な悩みを3パターンみてみましょう。あなたはどのタイプですか?
(1)草食系型
ほとんど息を使わず話す人。声は小さく、エネルギーが感じられない声です。頼りない印象を与えてしまい、信頼して大丈夫? と思われてしまうタイプです。自分に自信がもてない人、いつも冷静な人、感情の起伏が少ない人に多いタイプです。
(2)気持ち空まわり型
吸った息を喉で止め、喉を締めながら話すので、最初は大きな声が出ますが、30分も話すと喉が痛くなります。気持ちがあせって空回りする。緊張しやすい。何でも頑張りすぎる人に多いタイプです。
(3)威圧型
息を吸わずに「ドンッ!」と声をぶつけてくるタイプです。「怒ってる?」と相手に勘違いされやすい人です。エネルギーはあるのですが、音圧が強すぎて無意識に相手を威圧してしまうタイプです。
3、あなたについていきたい! カリスマ声の第一歩は「息」で決まる
みなさんは「あくびをしたときの声」って覚えていますか?あくびをしたときはとても響く声になりますね。あくびをしたときは普段より息をたくさん吸っていませんか?
あくびの動作をすると瞬間的にたくさんの息を吸い込むので、喉が勝手に開き、あのように頭蓋骨全体に声が響くようになるのです。ただいつもあくびをしながら話すわけにもいかないので、これと同じ効果をもたらす声の出し方をします。それは「びっくり……」したときです。びっくりしたときも、瞬間的に息をたくさん吸います。あくびと同じように一瞬で喉を開くことができるのです。ただ注意点があります。びっくりして吸った息を止めてしまうと、せっかく開いた喉が閉じてしまいます。
そうならないように、「びっくり」を、「スローモーション」でおこないます。取り込んだ息を止めずに、そのまま一気に息を使いきるイメージで声を出してみてください。そうすることで、息が途切れることなく喉を通過していき、ずっと喉が開いた状態になります。いわゆる「響く声」=カリスマ声に変わることができます。
自分の気持ちや思いを伝えたいなら「息」をつかいましょう。「息」という漢字は、「自ら」の「心」と書きます。伝えたい思いがあるときは、ぜひ「息」をしっかり吐きながら話してみてください。
相手の反応が変わっていきます。聞いていたい声になることで、相手は無意識にあなたの声や話を「聞きたい」と思って聞くようになり、あなたの想いはしっかり伝わるのです。ボイスとメンタルを同時に変えていくこのトレーニングは、1日で声がに変わります。短時間でその方法を修得し、部下や、顧客の方々を大切に思うあなたの「志」を十分に伝えてほしいと願っています。
司 拓也(つかさ たくや)
ボイストレーニングスクール アマートムジカ 話す声代表
関西大学卒業 大手保険会社に15年勤務するかたわら20年以上プロテニスコーチとしても活躍。身体のゆがみを一瞬で見抜き、声とメンタルを同時に改善・指導していくレッスンは、その場で声が変わり、声に自信がつくレッスンとして定評がある。企業、大学、官公庁でも多数講演をおこなう。著書「1日で感動的に声がよくなる!歌もうまくなる!!」すばる舎「DVD付き 1日で感動的に歌がうまくなる!話す声もよくなる!」セブン&i出版 いずれも堀澤麻衣子と共著。
堀澤 麻衣子(ほりさわ まいこ) 歌手
ボイストレーニングスクール アマートムジカ 代表国立音楽大学卒業
映画「チャーリーとチョコレート工場」アニメ「エウレカセブン」ほか映画、アニメ、ドラマ音楽で歌唱。デビューCDは関西ヒーリングチャート1位を獲得。自身一度声を失った経験から独自の発声法を開発。「1日」で2オクターブ半以上の音域で歌えるようになるレッスンには国内・外から受講生が殺到する。メディア出演多数。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授