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» 2013年02月28日 08時00分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:パーソナル・リーダーシップで仕事を進めろ! 〜9つのビジネス筋トレ (2/2)

[小杉俊哉,ITmedia]
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鍛えるべき4つの部位と9つのトレーニング

 上司、会社、市場から評価され、満足すべきキャリアを送り、将来に希望を持ちながら楽しそうに働いている人は、何が違うのでしょうか?

 一言で言うと、彼らはそうなるべく「練習」を重ねているということです。以前より「サラリーマンほど“練習”しない人種はいない」と、いわれています。

  周囲から評価、自身の仕事やキャリアに満足している人には、上記9つと正反対の驚くほど共通する、「考え方」と「行動」がありました。それは、それぞれの、悪いクセを矯正するためのトレーニングと考えてください。9つは大きく4つに分類しました。1〜3は「自己」、4〜5は「環境」、6〜7は「対人関係」、そして8〜9が「コア」です。コアとは身体で言うと、体幹・中心軸です。

「自己」

1、「自己理解」なしに「試合」ができるはずがない 〜3つのトレーニング(価値観、スキル・知識と動機、性格)

2、「ビジョン」を描き、人に宣言する

3、「楽観と柔軟」は鍛えられる

「環境」

4、「環境理解」なしに仕事をするのは目隠しして走っているのを同じ 〜環境分析からあなたの行動を考える

5、常に「状況判断」するクセをつける

「対人関係」

6、日本人に最も必要な「アサーション・表現力」を高める

7、「影響力・対人手腕」は仕事に限らず人間関係の基本

「コア」

8、「直感」を磨くことは人生を深めること

9、常に100%「自分自身でいる」ことを目指す

 なんだか、とても重いダンベルを使った「筋トレ」になりそうだと感じるかもしれませんが、だれでもやり方さえ分かればできるようになりますので心配はいりません。もしあなたが、「いやあ、自分にはとてもこの人のようにはできていないし、無理だ」と思ったとしても、心配無用です。できていないのは、能力の問題ではなく、方法を知らないために練習していないだけですから。

パーソナル・リーダーシップとは

 言うまでもなく、リーダーシップとは、部下がいようがいまいが発揮できるものです。それがまず自分に対して発揮されるとき、分かりやすくするために、パーソナル・リーダーシップと呼びます。

 それは、別の言い方をすると「自律」ということです。その反意語である「他律」ではないということです。「他律」とは、自分がこうなのは、親のせい、上司のせい、会社のせい、世の中のせい、と考えることです。自分以外の何ものかにコントロールされていると考えることです。「自律」とは、結果も含めてすべて自分の意思で選択していると引き受けることです。

 前述の通り、わたしは人一倍多くの人を間近に見、接してきたと自負していますが結論は以下のようなものです。

 世の中には2種類の人間しか存在しない。それは、「自律」した人間か、それ以外かだ、と。

 1社に勤め続けている、転職、独立しているかは関係ありません。同じ会社に勤め続けていても、自律意識をもって働いている人は大勢いますし、何度転職しても、独立起業していても「自律」していない人はいくらでもいます。さて、あなたは、自分のキャリア、人生を自分でコントロールしますか、それとも誰かにコントロールされたままにしますか。それは、自分で選択することなのです。

著者プロフィール:小杉俊哉(こすぎ・としや)

早稲田大学法学部卒業。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院修士課程修了。NEC、マッキンゼー、ユニデン人事総務部長、アップル人事総務本部長を経て独立。その後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授などを歴任し、現在は慶応義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、THS経営組織研究所代表社員。

専門は、人事・組織開発、キャリア・リーダーシップ開発。組織が活性化し、個人が元気によりよく生きるために、組織と個人の両面から支援している。

著書に、『リーダーシップ3.0-カリスマから支援者へ』(祥伝社新書)、『ラッキーな人の法則』(中経出版(同タイトルのDVDもレンタル中))、『ラッキーをつかみ取る技術』(光文社新書)、『組織に頼らず生きる』(平凡社新書)、『キャリア・コンピタンシー』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。


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