東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
どんなに貧乏な学生でも、学食さえ食べられれば栄養が摂れる。安くて多くて旨いのが昔からの学食の醍醐味です。しかし、時代とともに学食も進化し、今では様々なニーズに対応できる多種多様なメニューが登場しています。今回は、伝統ある懐かしいものや、時代の移り変わりを感じさせるメニューまで、有名大学の学食にフォーカスします
まずは、東京大学本郷キャンパス、本郷中央食堂の「赤門ラーメン」。 ラーメンをうたってはいますが汁は無く、もやし、キクラゲ、白菜、人参、挽肉などが入った麻婆豆腐のような餡が特徴の餡かけ麺です。食堂カウンターにあるコリアン唐辛子は、好みに応じて自由にかけることができます。富士山に見立てて唐辛子を盛る猛者もいるらしいですが、初心者はやめておいたほうが無難です。
慶應義塾大学校内の山食が開業したのは、戦前の1937年とのこと。そんな歴史ある学食で食べたいのが王道の「カレーライス」。辛すぎず甘過ぎない適度な中辛で野菜がじっくりと煮込まれているルーは、昔から変わらぬ美味しさで、たくさんの現役生やOB、OGたちを虜にしています。時代とともに徐々に値上げしているとはいえ、300円代というコストパフォーマンスも学食ならではです。
大正大学内にあるプリンスホテル&リゾートが運営するレストラン、鴨台食では、ちょっと豪華なコースメニューを提供しています。「網焼きサーロインステーキ(150g)」のコースは、あっさりとした和風ソースのステーキに、スープ、サラダ、ライスまたはパン、デザート、食後のドリンクと充実の内容で2060円。すべてのメニューにサラダ、デザートが付き、もはや学食のレベルを超えています。
母校を懐かしみ、あるいは辛酸を嘗めた受験を思い出した方もいるのでは? この他にも、東京、学食11選では、東京都内で食べることのできる学食を紹介しています。あくまで学食は学生優先。大学に食べに行く場合はランチタイムを避けてあげるのがベストです。
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明治学院大学 経済学部准教授