至高の一杯を求めるタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

» 2014年11月27日 08時00分 公開
[五十嵐淳(タイムアウト東京),ITmedia]

 あなたは、東京、と言われておいしいコーヒーを思い浮かべるだろうか。

 かつて、コーヒー好きにとっては不毛の地と思えた東京に、2010年頃からいわゆる「サードウェーブコーヒーブーム」が巻き起こっています。サードウェーブ とは、スターバックスなどに代表される、大規模コーヒーチェーンに対するアンチテーゼとして生まれたムーブメントで、特徴としては、一杯一杯丁寧に入れられること、豆の産地に徹底的にこだわっていることなどが挙げられます。この数年で数多くのコーヒー専門店が生まれ、コーヒーを入れるのは職人技である、という認識がみるみる広まりました。今回は、東京のコーヒーショップの名店を、世界でもコーヒーを多く飲むことで知られる、タイムアウト東京のフィンランド出身の記者が訪れました。

 数年前にパリのコーヒー界で革命とも言えることを成し遂げた「COUTUME」が、2014年4月に東京へ上陸。限定された農場から直輸入した最高級の豆を、美しいスチームパンクのマシンを使って入れたコーヒーで、青山の住人達を虜にしています。東京店には、芸術的なミニマリズムのインテリア、北欧のデザイナーによるテーブルウェアでまとめられ、置かれている読み物までがそこに通う常連客と同様におしゃれ。東京でも指折りのサンドウィッチに、無料のWi-Fiまであるこの空間は、都内にあるコーヒー専門店の中でも最も心地よい場所のひとつです。

 山手通りからほんの少し入った路地にある洗練されたパリ風のカフェ「cafe facon」では、さまざまな良質のシングルオリジン自家焙煎の豆を使った独自にブレンドしたコーヒーに加え、紅茶や軽食も楽しめます。通りの騒音から離れた3階という立地も良く、店内には小さなバルコニーがあり、天気が良い日は、そこでのんびりと昼下がりのひと時を過ごすのも最高です。店内は全面喫煙可ですが、バルコニーに席を取れば、タバコの煙も気にならずにコーヒーの香りを楽しめますよ。

 高円寺で最初にオープンしたスペシャルティコーヒー専門店である「Coffee Amp.」は、シングルオリジンの豆、そしてラテが絶品。新高円寺駅から歩いてすぐのこのお店では、レギュラーコーヒーをスタッフのおすすめの豆で注文しましょう。きっと満足できるコーヒーが飲めるはず。一日を元気にスタートできる飾りっ気のないエスプレッソもおすすめです。小さな店舗ですが、その大部分を焙煎室が占めているのにも驚かされれます。混んでいる日にはテイクアウトして、コーヒー片手に商店街を散策するのもいいですね。

 先端技術を使ったエスプレッソマシンを操れるカフェのオーナーが増える一方で、サードウェーブなんて名前がつくとっくの昔から、頑なにこだわりの一杯を提供してきた老舗喫茶店も東京にはいくつも存在します。「東京のベストコーヒー専門店を訪ねて」では、今行くべきコーヒーショップを10軒紹介しているので、是非チェックしてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集 五十嵐淳

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆