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» 2011年12月21日 08時00分 公開

企業文化を変え、考え方を根本から変える海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(4/4 ページ)

[エグゼクティブブックサマリー]
エグゼクティブブックサマリー
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経験を利用して考え方を強化する

 もし、企業での経験を管理することができなければ、企業は経験によって左右されてしまいます。従業員がリーダーと行った全ての相互作用の経験によって、企業文化に関する考え方は生み出されます。よって、提供したい経験やその経験によって生み出される考え方を考慮することが重要です。

 人は多くの場合、「好ましい解釈」を選んで取り入れます。そのため、経験と自分がすでに信じていることを合致させるために、経験を誤って解釈してしまいます。企業のために経験を形づくり正しい考え方を生み出すには、次の4つの段階に従って下さい。

経験形成方法と考え方の4ステップ

 1、経験を「計画」する:広めようとしている考え方と、考え方を変える対象を常に念頭に置いて下さい。従業員に経験をさせる前に他の経験者からフィードバックを集めて下さい。また、タイミングに気を付けて下さい。

 2、実に「経験を提供する」:目的は、好ましい影響を生み出すことであり、操作することではありません。

 3、経験について尋ねる:チームメンバーに経験を提供した後、自分が意図したメッセージを彼らが受け取っていることを確認して下さい。

 4、経験を読み取る フィードバックを検証し、喚起したいと思った考え方と、実際にチームメンバーが受け取った考え方とのずれを見つけて下さい。

 新しいことに挑戦するためには、過去の経験を元にしてそれをどのように応用するのかが重要です。ここに記載されている4つの段階を大原則として考えてみてください。

文化の変化を加速する

 企業の行動、考え方、そして経験は合致していなければなりません。従業員は常にリーダーを見ています。もし自分の行動が促進しようとしている文化を強めるものでなければ、変えたいと思っている古い考え方を強化してしまいます。次の4つの段階に従い、アイディアや考え方に関する文化を変えて下さい。

思考文化を変える4ステップ −

 1、適切な人間を引きこむ:行動、考え方、経験は、意志決定によって自然と合致します。ただし、これはその決定が責任を負うことのできる、信頼できる人々による話し合いから生まれた場合に限ります。

 2、メンバーが率直に意見を出し、人の話を聞くようにする:行動や考え方、経験の合致に関する決定は、十分に情報を得てから行いましょう。チームメンバーの話をよく聞いて下さい。

 3、自分のものとしてその決定を広める:その決定に携わった人は全員、その決定を自分の物として持たなければなりません。それにはもちろんリーダーも含まれます。例え裏では反対していたとしても、自分の物として広めて下さい。

 4、メッセージには一貫性を持たせる:もしさまざまな中心的チームが異なる形で決定について話せば、チームメンバーは決定を信じられなくなってしまいます。

 文化の変化を加速させるためには社員全員の力が必要ということであり、考え方を一致させる必要があります。そのためのノウハウがここにある4つの段階といえます。

著者紹介

ロジャー・コナーズは、経営コンサルタントです。トム・スミスと「Journeys to the Emerald City」、「The Oz Principle」、「How Did That Happen?」を共同執筆しました。


プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

鬼塚俊宏氏

経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。


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