と言っても、「おやじ殺し」はNGです。多くの「おやじ殺し」と言われる人に出逢ってきましたが、ボクとしてはNGです。更に。おやじ殺しは、褒め言葉ではないと思います。バカにしている言葉だと思っています。つまりごますり。もちろんそれも実力のうちという人を沢山知っていますが、長続きしません。
「好かれる人」と「ごますり」と何が違うのか? 聞かれそうですが、全然違います。好かれる人は、自然体です。何かを仕掛けたりしません。でもごますりは、結構それがバレてしまいます。周りの人の空気や視線も思わず冷たくなります。それがごますりです。
それでは長続きしません。大切なのは、多くの人に好かれることです。上司や取引先だけに一時的に好かれればいいというわけではありません。ずっとずっと好かれるのには、小手先のテクニックだけではNGです。でもテクニックから入ればいいと思うんです。
実は、ボクも非常に胡散臭い時期がありました。なんだろう? 自信過剰だったのでしょうか? あとは米国のように白黒はっきりしたほうがいいのは? と周りに影響されたのでしょう。無用にカタカナ言葉をたくさん使って仕事ができるふりをしていました。するとどうなるか?「謙虚」というのがなくなってしまうのです。「できる」ということを全面に出すことは悪いことではありませんが、謙虚が全くなくなってしまうと、人がどんどん離れていってしまいます。
今注目なのは松岡修造さん。そう、元テニスプレヤーで現在は後進を育てるのに一役買っています。それは非常に大切なことです。彼は物事をハッキリ言うのですが、そのバックボーンには「一生懸命」という事が挙げられます。一生懸命のように見えるではなく、一生懸命。
そう、小学生の運動会並みに一生懸命です。人は一生懸命の人が大好きです。ですからついつい松岡さんを応援したくなります。支持したくなります。
そんなものなのです。
好かれるのには努力が多少は必要です。そして一番大切なのは「人間らしさ」と「やさしさ」だとボクは思っています。人間らしく生き生きしている人を人は応援したくなります。そういうものだとボクは信じています。
時々、ボクよりも数百倍優れた人が、不採用で何のとりえもないボクが採用されることがあります。そんな時かならず言われるのが「野呂くんと仕事がしてみたかった。成功不成功は二の次だよ」とのこと。
そう言ってもらえると本当に楽しいし嬉しい。
今日も会議が目白押しです。そのすべての人をボクは大好きです。だからワクワクしながら会議に向かえるのです。つまらないことを述べていたら、それはうまくいかないと思います。まずは、ボクが好きになること。そうすれば、少なからず好かれる確率は上がるかなと思います。
ちょと意識してみてはいかがでしょうか???
1967年愛知県生まれ。愛知工業大学卒。放送作家・戦略的PRコンサルタント。学生時代に「現役の学生」を武器に、電気メーカー、広告代理店との会議に参加。学生向け家電企画の立案・宣伝・PRに携わる。その後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『奇跡体
験!アンビリバボー』『ズームイン!!SUPER』などに携わる。テレビ局独特の“笑い”にあふれた会議で、話し方や雑談力、提案力を鍛えられる。放送作家としての「番組をおもしろくするネタづくりのノウハウ」をいかし、30歳の時から“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。企業の商品やサービスを一般の人に「おもしろそう!」「欲しい!」と思ってもらうような独自の戦略立案を行っている。これまでに、「SoftBank」「ライフネット生命」「GROUPON」「Expedia」「ギルト・グループ」「hulu」「FolliFollie」「ビズリーチ」「ルクサ」をはじめ、金融機関、自動車会社、アパレルブランド、飲食店など、国内外の企業90社以上があり、“かげの仕掛け人”として活躍している。著書に、『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム)、『終わらす技術』『稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方』(以上、フォレスト出版)、『毎日○×チェックするだけ!なぜかお金が貯まる手帳術』(集英社)、『プレスリリースはラブレター』(万来舎)、『好かれるのはどっち!?』(総合法令出版)、『ビジネスは、恋愛だと思えば全てうまく行く!」(実業之日本社)
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授