挨拶ができる人は、会話ができるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2015年05月21日 08時00分 公開
[中谷彰宏ITmedia]
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 声に出すといっても、ただ「ワー」言っただけでは伝わりません。横を向いたまま目線をはずして「おはようございます」と言っても、相手は誰にされているのかわかりません。

 本人の中では、声を出したつもりです。挨拶や会話には、必ず方向性があります。声を出すと同時に、正対して相手の目をちゃんと見て挨拶することが大切なのです。

挨拶のルール3:挨拶は、離れたところからする。

 挨拶の苦手な人は、近くに寄ってから声をかけようとします。近くに寄ると、相手から挨拶されてしまいます。遠くから声をかけられないのは、恥ずかしいからです。「だって、みんなに見られたら恥ずかしい」と言うのです。

 会話は「恥ずかしい」と思った瞬間、アウトです。見られたからといって、別にどうということはないのです。

 挨拶の上手な人は、離れたところから挨拶します。一流のサービスマンや流行っている食べ物屋さんは、遠くからでもちゃんと気づいてくれます。

 流行らない飲食店は、近くにいて目が合っているのに、気づきません。「今、目をそらしたよね」ということになるのです。「遠くから」の基準は、最低5メートルです。挨拶のできない人は、ほぼ相手の肩越しで声をかけます。

 これは気持ち悪い上司のパターンです。「何読んでるの」と、いきなり肩越しで声をかけるのです。声をかけられた人は、ドキッとします。映画の悪役の登場シーンと同じです。

 主人公は、必ず遠くから声をかけます。ブラッド・ピットもジョージ・クルーニーも、カウンターの向こう端から、ニッコリ笑って声をかけるのです。

 会話もまったく同じです。最低5メートルなので、10メートル先でも、20メートル先でも、廊下の端からでも声をかけることが大切なのです。

 いかがですが。挨拶をしていたつもりで、あやしかったですね。このほかにも、挨拶のルールは、7つあります。挨拶が、きちんとできるようになるだけで、会話力が飛躍的にアップするのです。

著者プロフィール:中谷彰宏

作家

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。

【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。

著作は、『会話力のある人は、うまくいく。』『片づけられる人は、うまくいく。』(いずれ も、学研パブリッシング)など、960冊を超す。


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