性格がよくなるメールの書き方ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2013年08月29日 08時00分 公開
[和田裕美,ITmedia]
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【Before】

残念ながら、両日とも予定が入っていますね。


 どうでしょう? たしかにこの短い文章の中には必要最小限の情報(I)はちゃんと入っています。でも、私の友人は言いました「なんか嫌われているのかな。もう誘わないほうがいいよね」と。きっと相手にそんな悪気はまったくないのだと思うのですがちょっと考えて欲しいのです。もし、自分だったらどう感じるのか?と。もう一度誘いたいと思うのかと。例えば、こんな返事ならどうでしょうか?

【After】

〇〇さま、お誘いありがとうございます!

けれど今調べてみたら、両方に予定が入っておりました。すごく行きたかったので、とにかくとても残念です。

これほどまでに身体がふたつあったらいいなと思ったことはありません。

厚かましいですが、もし次回に機会あればぜひご一緒させてくださいね。

それから、お芝居のお話もお聞きしたいのでお食事でもご一緒させてくださいませ。


 ここで追加したことは、残念な気持を伝えることと反対にこちらから誘うことです。表情が見えないからこその心配りです。用件だけでは、どうしても伝わらない情緒なのです。

 他にも本にはいろいろと書いていますがとにかく、ビジネスにおいてもメールで失敗して大きな取引を壊してしまうスタッフがいるのです。メールの誤解で仕事に来なくなる人もいるのです。こんな世の中だからこそ、あえて、逆行く発想で思いやりを込めてめて言葉を使いたいものです。

 それはそうと、タイトルの「性格がよくなる……」についてですがこれは、思いやりのある言葉を選んで書くようになると思考がそのように変化するからです。使う言葉で人生が創られます。だから、今日も、いい言葉を書く人が増えれば笑顔が日本中に増えていくのです。そんな願いをこの本に託しています。

 さて、私は10月14日に今年で9年目の「わくわく伝染ツアー」というビッグセミナーを東京ドームシティホールで開催します。今年は、絶対に仕事で生かせる最新のコミュニケーション術を中心にお伝えし、モウレツに前に進める「やる気」を生み出してもらいます。こんな変な名前のセミナーに勇気を出して会いにきてくださるとモウレツに嬉しいです(笑)。

著者プロフィール:和田 裕美

外資系教育会社で営業時代、プレゼンしたお客様の95%から契約をいただく圧倒的な営業力で世界2位の成績を収め、短期間に昇進を重ね、20代、女性でははじめて2万人に1人の確率と言われる代理店の支社長となる。その実績は後に続く女性営業マンに多大な影響を与え数々の成功者を作り上げる。2001年、株式会社ペリエを設立。現在は、営業・コミュニケーション・モチベーションUPのための研修・講演を日本にとどまらず、海外でもオーストラリア(シドニー)やハワイ(ホノルル)等、講演活動を展開している。執筆活動においては、代表作『人に好かれる話し方』『人生を好転させる「新・陽転思考」』をはじめ、最新刊『「陽転」コミュニケーション(日経BP社)』『神社が教えてくれた人生の一番大切なこと(マガジンハウス)』など著書多数。


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