仕事にはアクシデントがつきものですよね。気が動転するあまりに、さらなるパニックを呼び込んでしまうことも多いものです。人為的過誤や失敗のことを心理学ではヒューマンエラーといいます。失敗や思わぬトラブルが起こるのも人間であればこそ。そのような場面では、手のひらを上に向けて、呼吸のリズムを整えてみてください。
手の位置は、お腹の前あたりで両手を上に向ける座禅の禅定印のようでもいいですし、ヨガのポーズでよくみられる、身体の横で両手を上に向けるようにしてもOKです。その状態で深く息を吐き、ゆっくりと吸います。それを3回程度でもいいので繰り返してみてください。1分もかからないと思いますが、心が落ち着いてきます。
手のひらを上に向けると、こころも上向きになります。禅定印の手の組み方は、お釈迦様が悟りを開いたときのポーズとされていて、瞑想やこころの安定という意味もある印相です。そのようなポーズで、ゆっくりと深くリズミカルに呼吸すれば、心拍数も落ち着き、その場の状況や問題点を冷静に考えることができるようになるのです。2000年以上も前から仏教や禅で用いられている呼吸法が、現代の脳科学や認知心理学で実証されました。
こころの使い方が上手になると、周りの人の気分を変えることも自然とできるようになっていきます。なぜなら、私たち自身が周りの人にとっては環境の一部だからです。
このように、表面的には分かりにくい抑うつ症状も増えていますから、あなたの周りにも、一見そうとは分からなくても、些細な落ち込みやストレスに悩んでいる人がいるかもしれません。早めに気づき、サポートできれば何よりだと思いますし、少なくとも、ますます気分を下げてしまうようなことは、避けたいものです。そのためにも、まずは自分自身が、上手に心を使い、良い状態を維持し、穏やかに楽しく仕事に取り組んでいくことが大切です。
作家・心理コンサルタント・コミュニケーション学研究者。東京都出身。成城大学大学院コミュニケーション学専攻。日本心理学会、日本社会心理学会、行動経済学会に所属。日本心理学諸学会連合認定心理学検定1級。心理コンサルタントとして、企業に対するコンサルティング業務のほか、テレビなどのメディア監修・出演、講演実績も多数。著書は25冊を超え、海外でも出版。テレビ朝日『auヘッドライン・ニュースEX』にて、悩み相談コーナー連載中。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授