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» 2013年09月19日 08時00分 公開

できるリーダーは、感情を資源ととらえるビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

[田辺康広,ITmedia]
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毎朝、チーム全体を"6秒"点検する

 毎朝、部下たちをひととおり見渡して、それぞれの調子を点検する6秒間。様子や表情から「快」か「不快か」、あるいは「元気」か「疲労」状態かをまずは観察してみてください。

 チーム全体の調子、一人ひとりの部下の調子、状態を把握しながらあなたの6秒感覚を養う時間にあててみてください。たった6秒間ですが、あなたにもたらす情報は確実に増えるはずです。

ノーブルゴールを追求する

 部下の能力を引き出す、組織運営力を高めることができるリーダーに求められていることではありますが、いつも部下や組織にフォーカスをしていると、自分は二の次のような感覚に陥ることがあります。「リーダーである自分」を一旦脇に置いておき、自分を"一人の人間"として捉え、人生を考えることで、あなたのいまの状況と、そこから続いていく未来が見えてくるものがあり、あらためて自分らしいリーダー像をみつめることができます。

 そのキーワードは、ノーブルゴールです。"ノーブル(noble)"は「崇高な」「堂々とした」という意味です。ノーブルゴールとは、目標や夢などの「目指したい到達点」を指すのではなく、そこに向かっていく自分の在りかたや道のたどりかたを含めた「生きざま」のことをいいます。人は過去の経験によって形作られます。自分の人生は「どうあるべきか」「どうたどるべきか」と問い続けた未来のイメージが過去の経験と相まって、新たな自分の一部となっていきます。

 厳しい局面での意思決定や部下に影響を与える存在となるリーダーだからこそ、「自分らしい、堂々としたリーダー」であることが、部下だけでなくあなた自身も生かすことができるのです。

 拙著「できるリーダーは部下の感情を動かす〜チームを強くするエモーショナル・インテリジェンス」では、現代のビジネスリーダーに向けて、組織の原動力はリーダーのEQ発揮であること、EQを発揮するリーダーとなるための方法を紹介しています。組織を支えるのはそこにいる全員であり、その実践的な中心を担うのが「リーダー」です。どんなビジネススキルを身につけるよりも、人の「感情」という資源を生かすことが、成功への近道となることでしょう。

著者プロフィール:田辺康広

シックスセカンズジャパン株式会社 代表取締役社長、2級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)、NCDA全米キャリアデベロップメント協会会員、法政大学キャリアデザイン学部 非常勤講師

1979 年、東北大学卒業後、全日空入社。国際線営業、航空機調達、国際大学大学院(M.A.)終了、ジュネーブでの国際会議担当後、ロサンゼルス支店赴任。

11言語が飛び交う組織にてダイバーシティマネジメントを経験。

1997 年よりロサンゼルスにて起業し、EQ普及のため企業向けにEQ理論をベースとした管理者研修やキャリア開発プログラムを提供してきた。

2010 年、「ボーダーレスな時代に活躍できる人材のキーファクターはEQ]の思いから北米、中南米、欧州、東アジア、オセアニア、中近東、アフリカに拠点を置くEQ普及のグローバル組織、シックスセカンズ(米国、NPO)の日本法人を設立し、代表就任。

現在、EQ実践モデルを用いたEQ開発法やキャリア開発に役立てるEQ活用法など、年間100本超の講演・研修を実施。

7年連続登壇の公務員管理者職研修では、「研修後の受講者の人事考課を最も引き上げた講師」と高い評価を得ている。


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